「おとぎカンパニー」 |
2019年2月21日
|
田丸雅智さんの「おとぎカンパニー」は
グリム童話やアンデルセン童話などを
素材にしたブラックファンタジーです。
「マッチ売りの少女」のパロディの
「夕陽売りの少女」のノスタルジック感が好きでした。
夕陽のように見えるだけじゃないの。
人の中にある、夕陽の思い出にも火をともせるものなの
読みながら、幼い頃に
そろばん塾の帰りに坂の上からみた夕陽や
近所の小路からするお出汁の匂いまで蘇りました。
現代を舞台に風刺やホラーもあったけど
田丸雅智さんが描くとほわりとあたたかいのです。
勧善懲悪で誠実であることの大切さを
教えてくれるものもあります。
まだまだ寒い日はあるけど暖まれる一冊でした。
投稿者 rin5chan : 2019年2月21日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
« 女学院の職員室で乾杯なのだ|メイン|昔ながらのお嫁入りのお手伝い »