「となりの脳世界」 |
2019年1月2日
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村田沙耶香さんの「となりの脳世界」は
あるあるがいっぱいのエッセイです。
芥川賞作家の作品ってどうも
その文学的な言いまわしに
疲れることが多いのだけど
スラスラサクサク読めます。
二人きりで遊んだことのない女性と
温泉に入った時、その人がお腹を
隠していたからつられてお腹を
隠す話はゲラゲラ笑いました。
「彼女が懸命に隠している部分を
丸出しにしているのが恥ずかしかった」
「彼女がおでこを隠していたら、
おでこを隠していた」と言うのです。
とても可愛らしい女性なのでしょうね。
昔使った歯ブラシとデートする妄想話や
旅行に行く時にあの袋と探す話
日常の瑣末な事柄も
村田さんが書くとおもしくなるようです。
速音読していると度々、吹き出して
ヘロヘロな音読になります。
共感できることも
理解しがたいこともあったけど
ほんわかしていて女性にオススメです。
投稿者 rin5chan : 2019年1月2日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »