「ブルーハワイ」 |
2018年8月20日
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夏らしい表紙の青山七恵さんの
「ブルーハワイ」を読みました。
独立した六つの短編小説は
教師と教え子、同僚の女性、母娘、
姉妹、女友達、従妹、祖母と孫
などなどの女性特有のどこか
時に神経質だったりするあるあるが満載でした。
「ミクラ―シュの日」という小説が好きでした。
長く付き合っていて気のあう友人は
一番一緒にいてラクチンなはずなのに
旅先で喧嘩してしまう感じ
わかる、わかるのです!
楽しい旅になるようにと最初は
お互いにいい意味で緊張しているんだけど
旅も終盤に近付くとだんだんと
苛立ちが積もってきます。
で、喧嘩のきっかけもなんだかわかるのです。
暑さ寒さは人によって違っていて
そういうことで突発的に我慢できず衝突しちゃいます。
異国の地で孤独や恐怖もあって
さらにさらに過去にさかのぼって
ひっかりを自分でみつけては積もらせてゆきます。
主人公の胸の内には負の感情が渦巻くのです。
けれど、だんだんとクールダウンしてゆくと
反省もします。
寂しい気持ちになった時、あの子がここに
いてくれたらなと考えます。
で、おしまいには「走れメロス」をちらっと思いだした。
夏らしい表紙って思ったけどこれ水着じゃなく下着ですね。
裏表紙で気づきました(^_^;) 。
投稿者 rin5chan : 2018年8月20日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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