「いちごの唄」 |
2018年7月25日
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峯田和伸(銀杏BOYZ)さんの曲を
題材にした岡田惠和さんの小説
「いちごの唄」は題名と表紙の印象で
ファンタジーなのかなと読み始めたら
せつなくもあるヒューマンラブストーリーでした。
自転車でブレーキをかけずに
急な坂をおりるシーンから物語は始まります。
私も小さい頃、近所の坂を世界一急で
大きな坂なんだって思いこんでいて
自転車でワンパクしては世界征服の冒険気分を味わってましたっけ。
主人公が父親に
「ストロベリーフィールドって知ってる?」
と、聞くと父親は
「おまえとビートルズの話が
できるようになったなったんだ」と
感慨深く言います。
確かに親子で音楽の話って嬉しいですよね。
登場人物がみんな優しくて
「銀河鉄道の夜」の章は大泣きしました。
ネタバレになってはいけないので
かけませんが物語の終わりに
「ストロベリーフィールド」ワードが
出てきて、ここでフワッと泣けます。
峯田さんの描き下ろしイラストもあり
一曲ごとの短編が繋がって全体が
一編の物語となります。
あ、「ストロベリーフィールド」って
ジョン・レノンが育った近くに実在していた孤児院だそうです。
夕食後サラサラあっというまに読めました。
投稿者 rin5chan : 2018年7月25日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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