「私はあなたの記憶のなかに」 |
2018年4月26日
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角田光代さんの短編のアソート
「私はあなたの記憶のなかに」を読みました。
「父とガムと彼女」では
小学生の主人公が
学校だけがすべての世界になりがちな
時期に出会った初子さん通して
その先には広い世界があるんだと知ります。
あと、主人公の母親の女性の意地だったり
憎んだ相手と哀しみを共有する感じが
なんだか人間くさくて好きでした。
さまざまな男女の過去と現在が
織りなす携帯メールの物語
「地上発、宇宙経由」も好きでした。
メールが、人と人を
結んだりほどいたり
また繋げたり
「そんなことあるはずない」な
偶然が続くのですが
小説だからこれもありです。
送信ミスからの女子大学生の
もとにとどいた母親からのメールに
うっと泣いてしまいました。
「空のクロール」は色彩や匂いや形が
リアルすぎる壮絶ないじめの描写に
すごく怖くなりました。
角田作品は、エッセイも
含めて今年五冊目でした。
角田光代祭しばらく続きます^^
投稿者 rin5chan : 2018年4月26日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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