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「意識のリボン」
2018年1月23日

「意識のリボン」は、ホラーっぽかったり
SFだったりの短編集で
エッセイっぽいのもいっこありました。



綿矢りさ作品は装丁が美しく
「手のひらの京」の時と
同じく鈴木久美さんのデザインです。


表題作にもなっている
「意識のリボン」が印象に残っています。
二歳の頃の主人公が、
母親の胎内にいたことを
お腹の中は、夕焼けのような色の世界だったと
拙い言葉で思い出として語ります。


大人になって交通事故にあい
幽体離脱や「ひかり」に導かれる経験をします。

空から自分の姿を見たり、
人生の記憶をたどる旅をしたり、
ひかりと天空で遊んだりした。


このお話のリボンは、私の解釈では
魂が纏うものなのかなって思えました。


小説、最後の言葉が美しかったです。

私は呼び続ける、愛しい人の名前を。
身体が滅びても、時を超えて、
いつの時代へも。

もし大切な人が意識をなくしたら
大きな声で名前を呼び続けようと思いました。
スピリチュアルなお話でした。

 
追記
リボンは神と人を繋ぐものと
おとぎ話でよんだことがあります。
 


リボンモチーフが大好きです。

投稿者 rin5chan : 2018年1月23日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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