「野良猫を尊敬した日」 |
2017年11月23日
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穂村弘さんのエッセイ
「野良猫を尊敬した日」を読みました。
猫の話だと思って読み始めたら
ちっとも猫は出てきやしない。
それにしてもおもしろい!
何度、声をあげて笑ったことか!
たいがいの大人ならいちいち
留まって見つめたりしないような
水面下のささいな思いを
言葉にしているとこがすごい。
自虐ネタ満載のダメエッセイは
「あるある」と共感できる系で
親近感持てるのです。
しかも、短歌を詠む人ならではの
独特のリズムある文章が楽しく
各章のオチが最高!
一ページ目は、「天職の世界の人々」
天職に憧れていた。
自分はこれをやるてめに生まれてきたんだ.
心からそう思えるものが見つかったら、
迷いも悩みも吹っ飛ぶに違いない。
また、使命に全力を投入するという喜びの前には、
他の小さな欲望など溶けてなくなってしまうと思う。
から始まります。
穂村さんがアラーキーさんに
スランプはなかったんですかと聞くと
「そんなこと考える隙間がないよ。
朝、写真が撮りたくて目が覚めるんだから」
これあります!私にも。
「今日はナニしよう」と
祝言の演出や花嫁様の小物選び
HPをさわることなどなど
起き立ての頭にわいてきます。
無の状態の時も、夜、寝ている時も
たいがい仕事のことを考えています。
私は、新郎新婦様から「まさに天職」
と、よく言われます。
しかし、「他の小さな欲望など
溶けてなくなってしまう」ということはありません。
美味しいものも食べたいし
お友達にあっておしゃべりもしたいしね。
私ったら、小さな欲望だらけです。
さて、今日は勤労感謝の日ですね。
もともとは、新嘗祭で稲の収穫を
感謝する儀式があったそうです。
お米に感謝しながらごはんいただきま~す。
投稿者 rin5chan : 2017年11月23日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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