「血と肉」 |
2017年7月17日
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今日は海の日ですね。
中山咲さんの「血と肉」は、冒頭部分は
穏やかな雰囲気だったので
海辺の街が舞台のハートウォーミング系かと
思いきや人間臭さいっぱいのドロドロ系でした。
不倫相手の子供を妊娠してラブホテル
「コート・ダジュール」に住み込みで働く光海と
ラブホテルの経営者の頼子は仲良く生活をします。
光海は、実の母親に虐待を受けて育ち
頼子は、献身的に夫の寝たきりの母親の
介護をしていたにもかかわらず
その母親から言葉の暴力を受けていた
という過去があります。
暮らすうちに光海は頼子に母を重ね、
頼子は光海の中に義母を見るという不思議。
平成生まれの中山さんが描く
登場人物の心情描写の迫力には驚かされました。
ラストは凍りつくものでした。
ある意味、真夏にオススメかもしれません。
追記
コート・ダジュールはフランスの
高級リゾート地で紺碧海岸という
意味なのだそうです。
私は、カラオケのコート・ダジュールで
まあまあ満足できますヽ(^◇^*)/。
投稿者 rin5chan : 2017年7月17日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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