「世界中で迷子になって」 |
2016年11月28日
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角田光代さん「世界中で迷子になって」は
旅とお金にまつわるお話が綴られている
エッセイで「こういう感じ、あるある」が
いっぱいでした。
なくしたものが返ってくるとき、私は本当に
善意と言う見えないものを、はっきりと見る。
ものの価値はお金ではない、ということだ。
「ものは、私たちの手元にしばらくとどまると、
それがいくらであれなんであれ、きっと
ほんのちょっとだけ私たち自身になるのじゃなかろうか。
先週、大切なものをなくして
探してもさがしてもなくって
「『探し物は探すのをやめると出てくる』
なんてこと聞いたことあったなぁ」
っと、しばらくは「探し物なんかないよ」の
フリしたり(姑息^^;)
で、一週間がたちほぼあきらめておった時のこと
ビル清掃してくださっている女性に会ったので
「あのー、先週もここをお掃除されましたか?」
「はぁ・・・ぃ・・・」
「(こういう)落し物ありませんでしたかぁ・・・」と
弱気で聞いてみたら
みるみるそのかたのお顔が明るくなって
手品のようにエプロンのポッケから出してくれました!!
ワーイ!わーい!
もう、嬉しくって私よりも年上のかたの手を
(しかもお仕事中なのに)
「嬉しい!良かった!ありがとうございましたっ!」と
軍手のうえからにぎりしめました。
「良かったですね^^」ってとてもいいかたでした。
思い出がいっぱいつまった私の失せ物を
「誰かの大事なものかもしれない」と
ポケットに入れて持ち歩いていてくださった
さりげない善意に感動しました。
とにかく嬉しくってしかたなく
「こんなに嬉しいことがあったのだから
一番お気に入りのお菓子を」と
最近、マイブームなかりんとうを持っていき
「お茶の時、めしあがってください」とお渡ししました。
これから好きなかりんとうを食べる度
Happyな思い出も蘇ってくるのかしらん~♪
投稿者 rin5chan : 2016年11月28日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »