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「また、同じ夢を見ていた」
2016年9月8日

住野よるさんの「また、同じ夢を見ていた」は
おませで生意気な小学生の女の子が主人公です。



女の子の口癖は「人生とは・・・」。
そう、あのピーナッツのチャーリー・ブラウンの
「人生ってソフトクリームみたいなもんさ・・・
なめてかかることを学ばないと」

のようなのが何度もあります。


「しーあわせはーあるいーてこない。
だーからあるいーていくんだねー♪」
三百六十五歩のマーチを歌いながら歩きます。


「しあわせとは」と考えさせられる
ファンタジーでありながら哲学的なお話は
純文学っぽい文体でえがかれています。


女の子が語ったこの言葉達がとくに好きでした。

(略)もう一つ深呼吸。
心に隙間を作るのです。
悲しい、寂しい、悔しい、そいういう悪い奴らを、
隅に押しやるのです。
そうすれば空いた隙間に、
私はいくらでも楽しいことを詰め込めるはずだから。



落ち込んでいる、けどまわりの誰にも伝えたくない時に
有効そうです。


そして、

縁と言う字は知っています。
緑という漢字にとてもよく似ているのは、
生き物がいつか死んで土にかえって、
そこに緑色の草花が生え、
それを食べて生き物が生きていく、
そういう不思議な繋がりを指すからなのではないかと
私は思っています。


縁と緑は確かにとてもよく似ています(*^▽^*)。
命の繋がりを意味するのですね。


ネタバレになるので言葉はかけませんが小学生の
桐生くんの言葉では大泣きしました。


結末は、人の優しさにふんわり包まれる感じで
落ちつきよく後味が良かったです。




さて、読了後、私自身の人生で幸せだった
瞬間について考えてみました。


私が思いつくのは、お注射がいやと脱走した猫のモコを
一晩中探し、「もう、会えないかもしれない。。。」
と、泣きあかしていたところ
空気を震わすみたいな誰にも聴こえない声で
身を隠し鳴いていたモコと再会できて!
捕獲したモコを温かいシャワーをして
モコが風邪ひかないように抱っこして眠らせたあの瞬間です♪。
「会えて良かった、フワフワ幸せ」な記憶はモコでした。

投稿者 rin5chan : 2016年9月8日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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