「スクラップ・アンド・ビルド」 |
2015年9月25日
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「じゃない方の芥川」(又吉さんの火花で
ないほう)が8月に単行本化された
タイミングで図書館に予約しておきました
(こういう行動力ってのは我ながら素晴らしいと思う)。
羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・
ビルド」は、新鮮な文体でリズムも軽快で
あっと言う間に読めてしまいました。
印象的な言葉は
老人世代のクレジットカード利用の支払い役を担わされてたまるか
祖父の自然な尊厳死のための援助をしようと決めます。
内容がとにかく身につまされるのです。
年金問題や老人の性を含めて介護のありかた
老人を薬漬け医療をする施設
退屈に時間を過ごさなければならない老人の孤独などなど。
また、若者が生きる場所の見つけかたがわからずの不器用な感じや
あと、以前から感じていた介護職の人の
待遇が足りていないことも。
精一杯考え出口を見すえての行動が
何も考えていない人の行動と同じだったり
どこかユーモラスなのです。
また、「目先の楽をしていたらあとでツケが戻って来る」と。
理屈ではわかっているけど
「あ、なるほど」。
考えさせられること多くあったけど
終わり方が円満で後味が良い小説です。
とりあえず私が強く決めたことは
「重たい荷物のある時以外は自転車に乗らないで
毎日歩こう」です。
私がグウタラしてっと子供たちに将来
迷惑かけることになるんだなぁ
を、痛感したからです。
「歩幅大きく早歩き」心がけています。
投稿者 rin5chan : 2015年9月25日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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