がぁがーげぇげーじぃじー |
2015年4月25日
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謡のお稽古に行ってきました。
宝生流能楽師の佐野玄宜さんです。
謡を謡う時「がぎくげご」を注意されます。
例えば「しばがき」は「しばンがき」って感じで
鼻濁音になるのです。
先日、「サワコの朝」で三輪明弘さんが
私たちの時代はうるさく言われました。
「がぎぐげご」の濁音がいちばん最初に来たときは「がぎぐげご」のままでよくて、
二番目以降に来たときは「ンが・ンぎ・ンぐ・ンげ・ンご」になる。
そうしないと角ばって野暮に聞こえるんですね。
それで「ごきげんよう」じゃなくて、「ごきンげんよう」になったんです。
鼻濁音を上手に使うといいんです。
鼻濁音というのは、濁音の前に鼻に抜ける小さな“ン”をつけたもの。
言葉の頭に濁音がきた場合には
“がぎぐげご”でいいけれど、二番目以降に濁音がきた場合には、
鼻濁音をつけたほうがいいと美輪さんは言います。
確かに、鼻濁音を使うと言葉が柔らかく聞こえます。
北陸地方の方言は、濁音が強いため
鼻濁音というものが苦手な地域らしいです。
確かに金沢弁は「がぁがー、げぇげー、じぃじー」
濁音連発しますよね(o^∇^o)ノ。
昨日のお稽古でお写真にこたえていただきました。
こういう風に手で声の高さを教えてくださいます。
床の間のお花は芍薬でした。
いつも品良く季節の花がいけられています。
佐野先生のお家には立派な舞台があります。
こちらの舞台でのウエディングフォトも
叶います。
帰り道、バス停の桜がきれいに咲いていました。
この花が、毎年街中で見るおさめの桜の樹です。
しばらく愛おしく見上げていました。
それでは、優雅に「ごきンげんよう」。
鼻濁音で話すとちょっぴり
瀬川瑛子さんになったキブンでもあります。
投稿者 rin5chan : 2015年4月25日 カテゴリー: 和ごころ文化 | 2件のコメント »
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能は鼻濁音用いるんですね。
方言的に北陸は東北についで鼻濁音が多い地域だと思います。わたしも鼻濁音もちいますが、愛知で臨床していたときは邪魔になりました。面白いですね。
dublinさん
ふだん「濁音」と「鼻濁音」の違いを
深く考えていなかったので
「気をつけなきゃ」と少し意識するようになりました^^。