「希望のゆくえ」 |
2024年4月8日
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寺地はるなさんの「希望のゆくえ」は
あちこちで毒親が登場します。
子育て放棄のネグレクトも困りものだけど
先回り、決めつけ、価値観を押しつける、
子供を信頼していない、否定しかしない、
かまい過ぎ、我が子を支配しようとする
親も本当に困ったものです。
主人公が行方不明の弟を探しいろんな人に
話を聞けば聞くほど異なっていて
弟が遠い存在に感じられます。
そして弟の本当の姿や悩み苦しみが明らかに
なっていくにつれて自身が
ずっと目をそらしてきた感情と
向き合ってゆくという結末が印象的でした。
私は人は多かれ少なかれ皆、相手によって
表面の部分は自然に柔軟対応と言いますか
変化させているのではないかと思っています。
お相手に不快感をあたえないように
会話がスムーズに運ぶように若干ありますよね。
文庫本でしか読めないという
書きおろしの最終章が希望の持てる終わりかたに
なっていてホッとしました。
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投稿者 rin5chan : 2024年4月8日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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