「月の光の届く距離」 |
2022年2月10日
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宇佐美まことさんの「月の光の届く距離」は
冒頭、17歳の母親が生まれてくる我が子に書いた手紙から始まります。
児童虐待や貧困、ネグレクト、居場所のない
子どもたちのリアルな描写が残酷で
胸が痛み嫌な気分になる箇所も
多々ありつつもぐいぐい引き込まれました。
高校生が望まぬ妊娠をした結果
恋人に拒絶され両親からも責められ
死のうとした場所で運命的な出会いがあります。
その後、色んな人と巡り会うことから
子供だった高校生の心が親として大人へと
成長していきます。
第三章は劇画タッチなマンガのような
展開で現実味がなく、えっ!?えっ!?
えーーー!っというまさかの展開でした。
子供の幸せを願っての特別養子縁組も里親制度の
ことなども勉強になりました。
結末が近づくと高校生の選択に納得できず
(ネタバレになってはいけないからかかず)
決断を変えて欲しいと切に願い続け読み進むも、でした。
優しい人が壮絶な過去を抱えていたり
強い人が悲しみを隠していることもあって
真珠が痛い思いをした分、美しくなるという比喩は好きだったなぁ。
読み終えて再度冒頭の手紙を読み
「月の光の届く距離」というタイトルが
ああなるほどでした。
産まれてくる子どもがたくさんの愛を受けて
明るい未来がありますようにと祈ります。
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投稿者 rin5chan : 2022年2月10日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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