「日向を掬う」 |
2021年6月8日
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朝倉宏景さんの「日向を掬う」は笑いながらも
度々、涙したユーモラスな家族小説でした。
精子提供という出生の事情に傷つき
自分の存在を否定する中学生の女の子の
頑なな心が、頼りなく甲斐性なしの
残念すぎるダメダメな父親とその周囲の
優しさにほぐされていく過程がなんともいい。
我が子が生まれた時「命がけで守る」
って強く思ったこと覚えています。
なんならお腹に命がやってきた時から
「この子のためなら」って覚悟したものです。
ボウズはたまらなく愛おしい存在で
それまで身体の中になかったような
感情を知ることができて本当に幸せでした。
ボウズが笑っていると我がこと以上に嬉しかったものです。
なかなかうまくお話できずの子が
3歳の頃、寝かしつけていると
「かちゃん(お母さんと言えない)に
キラキラの宝石、買ってあげる」
「どこで?」
「ご飯食べたお店☆”」
ココスのことだね
おかしくて可愛いくって涙が出たなぁ
S音をうまく発することができない
あの頃の言葉の質感まで思い出せます。
誰かを幸せにするために生まれてきた
命の堂々巡り
人は存在することだけで
他の誰かを幸せにできるし
救い救われ生きているっていう
家族の愛に気づかせてくれるお話でした。
読みやすかったから1日で読み切りました。
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投稿者 rin5chan : 2021年6月8日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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