「銀の夜」 |
2021年2月2日
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角田光代さんの「銀の夜」は代わる代わる
3人の女性の視点で語り進められます。
10代の頃にアイドルバンドで注目された
3人が35歳になって人生のピークはあの頃
だったんじゃないか「生きる意味を見いだしたい」
「他人に認められたい」と満たされないものを
抱えながら過ごしています。
当たり障りのないことしか話さなくなったことを
感じつつ3人は友達であり続け
時々は、それぞれが胸の内で友人を
妬んだり蔑んだりもします。
3人の中で伊都子は母親を強く嫌悪しています。
その母親が余命いくばくもない癌で
朦朧としながら海での幸せだった思い出を
話すようになって海を見せてあげたいって考えるのです。
友人2人を巻き込んで海を見に連れ出そうとする
あたりから素晴らしい関係がスタートします。
物語の終わりでは3人の友情が大きく成長していました。
あとがきが新鮮なのです。
この物語は2005年頃にかかれたものらしいけど
「ここに、私はもう入れない」と今回
「なおせない」と決断するにいたるまでが綴られていて
角田さん自身が生み出した小説の登場人物への
リスペクトの思いが清々しいことでした。
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投稿者 rin5chan : 2021年2月2日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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