「十の輪をくぐる」 |
2020年12月28日
|
辻堂ゆめさんの「十の輪をくぐる」は女子バレーの
東洋の魔女の活躍に希望を見いだした母親の
強い決意と行動力に感動しました。
東京五輪を迎える現代と前回の東京五輪の昭和の時代が
主人公の息子と副主人公の母親の交互の語りで
すすめられていて絶妙なのです。
昭和の物語は母親が中学を卒業して集団就職で
劣悪な環境で製糸工場で働いた時代から始まります。
その後の結婚では家庭内DVが当たり前の時代の中で
当時は言葉すらなかった発達障害の子供を持つ苦悩も
描かれていて読んでいて何度か苦しくなったりもしました。
戦後から令和へとにかくすごいスピードで
時代は変わったのだとあらためて感じました。
ラストがあたたかくて母親の人生が報われたことにホッとしました。
先が見えなく不安な昨今ですが希望を持って
このコロナの時期を乗り越えてゆきたいですね。
追記
松屋デパートに出かけて藤色の着物を買ったという
シーンだけはあれれ?でした。
今の時代でも高級デパートで仕立て上がりの
高級呉服は売ってはいなくて反物からのお仕立てです
(最近になって浴衣の仕立て上がりは売っています)。
1960年頃であれば高級婦人服も生地を選んで
採寸しての仕立てだったと聞いています。
藤色の着物の思い出の度に違和感がありました。
.o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
投稿者 rin5chan : 2020年12月28日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
« 卒業新郎新婦様家のカワイコちゃん達|メイン|「山中温泉フォト575」 »