「灼熱」 |
2019年12月13日
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秋吉理香子さんのサスペンス小説「灼熱」は
主人公の心の変化のスピードが速く
先が気になるものだから一気読みしました。
中盤以降、憎しみの対象である男性医師の
優しさにふれるうち主人公の心が穏やかになり
さらに男性が真摯に医療にたずさわる姿を見て
尊敬や愛おしさといった感情を持つようになります。
ですが、幸せな時間は長くは続かず
互いが疑心暗鬼に陥るところは怖かったです。
2時間ドラマのようだわと読みすすむと
結末の舞台は「崖」!
ぁあ、やっぱり火サスっぽいね。
主人公には平凡であたたかい
暮らしをもっとさせてあげたかったなぁ。
情念だけではなく人情話もロマンスもありで
女心の純情も切ないことでした。
投稿者 rin5chan : 2019年12月13日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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