「祝祭と予感」 |
2019年12月9日
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恩田陸さんの「祝祭と予感」は図書館に
予約してなんと二ヶ月待ち!
借りてきた日に一気読みしました。
前作「蜜蜂と遠雷」から時間が経っていたので
登場人物の詳細を忘れていましたが、
読んでいるうちに思い出してきました。
三枝子&ナサニエルの出あいの章で
「獅子と芍薬」で振袖を纏う学生の三枝子が
我が身の上等な着物は戦闘服であると話します。
海外のパーティに着付けできる
お付きの人がいるのかしらん?
長い髪は誰が結い上げるのだろう?
と、三枝子の言うところの「武装」はどうやって
仕上げられるのか気になりました。
すべての章で、やっぱ音楽を極められるのは
経済的余裕のある家の子だけなんだろう
と、感じていたところ
最終章の風間塵の天才ぶりは気持ち良かったです。
「袈裟と鞦韆」の章では前作にて課題曲の
「春と修羅」が誕生するまでを描いています。
宮沢賢治の「春と修羅」の波打つような文字が
音符の連なりにみえて楽譜のようであると。
なので、初版本というのを画像検索してみました。
(「銀河鉄道の夜」は読んだことがあります。
宮沢賢治は音楽も石も好きで
さらにノリ鉄だったそうですね。)
「この曲を、二人のケンジに捧げる」でウルっときました。
ヴィォラとの出会いの「鈴蘭と階段」の
章がとても好きでした。
縁のある楽器と引き寄せ合う
そんな必然の出会いは楽器に限らず
人と人にもあり
実体験としてよく感じるのは
花嫁様とお衣装
さらには、花嫁様とかんざし。
運命の一枚や
飾りがしっくりだと
引き寄せあったのだと確信します。
音譜が読めず楽器をひくことなどとてもとても
できない私だけど、才能溢れる若者たちが
生き生きと音楽を奏でるシーンは心豊かになれました。
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投稿者 rin5chan : 2019年12月9日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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