「ふたたび蝉の声」 |
2019年7月23日
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内村光良さんの「ふたたび蝉の声」は
何気ない日常や思い出の振り返りのような小説でした。
過去と現在を行ったり来たり
そこに、親が老いていく時の寂しさや
家族の病のことなども描かれています。
臨場感がすごくあってウッチャンって
いったいどんだけ数多くの経験してるんだろか?
と、感じました。
もちろん、小説がすべて作家自身の
実体験などとは思ってはいないけれどね。
ウッチャン本人が
知り合いの誰かと誰かを足して創った人物もいれば、
まったくの想像で創った人物もいたり……。
と語っていました。
舞台俳優の進をとりまく人々が
オムニバス形式で主役になり
場面が次々入れ替わります。
終盤、大泣きした章があって
(ネタバレになっては
いけないのでかけませんが)
ああ、理想の来し方行く末だなぁって思えました。
素朴な文章が読みやすかったです。
投稿者 rin5chan : 2019年7月23日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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