「本性」 | 2017年10月1日 |
読んだことない作家さんの作品を
読んでみようと図書館で選んだのが
黒木渚さんの「本性」です。
SM 、同性愛、介護、ネグレクト、風俗、
ギャンブル、DV、対物性愛(※)
と、扱っていることがディープなお話が三つ。
この中で「対物性愛」ってのは
「生命のあるものにではなく、
無機質な物に愛情を抱く性的倒錯、
嗜好の一種」とのことです。
情景がリアルに浮かんで
気持ち悪くなることもありましたが
登場人物がすべて違う世界の人だから
と、怖くはならなかったです。
二つ目のお話だけが主人公に
「自分だったら」とおきかえてみました。
女優になりたくて
演じることが好きで
いききと暮らしていた主人公が
屈辱と言えるほどの挫折感に苦しんでいた時
とてもいいタイミングで
プロポーズされ夢をあきらめ結婚します。
そして、日々の生活の中で
自分が諦めた夢のことを何度も思い返した。
という思いをいだきます。
「あのときああしていれば」
「もうひとつの道を選んでいたら」
人生はいくつもの分岐点があって
振り返る時、歩まなかった方の道を
選んでいたらとふと考えることがあります。
私にとって過去のすべての経験は
遠回りなんかじゃなかったんだって
今は思えます。
人との出会いに大変恵まれ
和婚プロデューサーとして
金沢の街並みを舞台にした「金澤和婚」
という文化を創りあげる夢を
叶えることができました。
良きお客様、素晴らしい技術を持つ方々、
金澤syugenとともにお仕事をしてくださる方々、
そして、家族との出会いがあったことに
あらためて感謝です☆”
2017年10月1日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »