日の出鶴亀 | 2016年1月1日 |
明けましておめでとうございます。
遠くに見える今朝の山は、線を描くような少しの雪が
山肌のところどころにハイライトを入れたようで綺麗でした。
「波模様に日の出鶴亀」おめでたい柄の加賀袱紗です。
加賀袱紗は花嫁のれんとともに金沢の婚礼を語るにはかかせないものです。
祝言の日には、加賀の伝統文化のご案内をさせていただいております。
お嫁入り後、重箱はお正月のおせち料理を飾る時に使われました。
こんな風にポチ袋に「お手間」を入れてお返ししたのですね。
加賀袱紗
五色生菓子を配る時には輪島塗の重箱に入れます。
さらに座布団を入れた重台の上にのせて、
美しい袱紗をかけて、縮緬の中包みで包みます。
このことから、袱紗のことを「ジュウカケ」ともいいます。
そして汚れないようにさらに風呂敷で包んで持って行きました。
これは花嫁自身が持っていくのではなく、親戚がお使いにたちます。
受け取った家では、袱紗の美しさなどを鑑賞し、
中の赤飯と生菓子だけを取り、重箱や袱紗はお使いの人に返しました。
今は紙箱入りの赤飯や生菓子があるため、
袱紗や重箱は次第に使われなくなっていきました。
金沢市民族資料館のホムペから。
金澤syugenのホムペ「金沢の文化」の「婚礼の文化」に
「袱紗」を載せました。
http://www.kanazawa-syugen.jp/kanazawa/index.html
今年もblogで幸せな新郎新婦様と新郎新婦OB様の
幸せなNEWSとともに
オリジナルデザインの可愛らしい和小物アイテム達
婚礼のしきたり、金沢の伝統や和の文化
お着物のこともかいてゆきます。
今年もお付き合いくださいますように
よろしくお願いします。
2016年1月1日 カテゴリー: 加賀百万石のしきたり ならわし, 和ごころ文化 | コメントはまだありません »