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「光のない海」
2016年3月2日

昨日は宇多須神社さんにお朔詣りです。



「一昨日はおかげさまでいい結婚式になりました」と
お礼と報告させていただきました。




境内の桜の樹はつぼみをつけはじめていました。




弁天さん ゑびすさん 毘沙門さんも
白い帽子とマントを羽織られたような風情です。


白石一文さんの「光のない海」読みました。



この小説、和食やお寿司、イタリアンと
食事のシーンが多く
主人公と食と酒のこのみがピッタリなもので
臨場感ある描写に度々「飲みたーい!」となってまいます。
もちろん、読書中は「飲酒&おやつ禁止」と決めております。


主人公のなじみの「能登味」というお店にて

一杯目の酒は手取川の大吟醸

岩牡蠣は濃厚で口の中でとろけるようだ

いつも通り天狗舞に切り替える

のど黒のあぶりと岩たこのポン酢和え

なんとも美味しそうなのです。
主人公の好きなお酒は「天狗舞」のようです。
「麦や米の焼酎より芋焼酎が好き」ってとこも
「ですよねー^^」です。

 
さて、物語は中盤あたりから大いにキナ臭くなってきます。
経済小説的なスパイスもあって
銀行の陰謀や影にいる男との対決などもあり
男性もきっと楽しく読めると思われます。



この人生を

チョークで書いた黒板の文字

と比喩。
このテーマを書きたかったのだと思います。


絡み合って結びつけたり
解いたり
紡いだり曲げられたり

ああ、おもしろいんです。
「光のない海」オススメの一冊です。


 
「百年の孤独」「山ねこ」「獺祭(だっさい)」
お料理にあう日本酒や焼酎の名前が出てくるのも
楽しめました。

2016年3月2日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「気まま図書館」開館
2016年2月18日

短編集を読んでいたのですがいったん
お休みして図書館で借りた
「啼かない鳥は空に溺れる」優先することに。
「順番待ち有」とある本は
早く読んで図書館に返すようにしています。



母が愛情と信じるものを、娘は束縛と捉える。
娘が旅立ちと認識するものを、母は見捨てられたと嘆く。
どちらが正しい、どちらが間違っている、
と、誰が決められるであろう。
答えは永遠にふたつだ。


お話は泣けたり笑えたり
親の介護のこととかも身につまされ
母親側の思いも娘側の思いも
「あぁ、うん、わかる」と感じること多かったです。
ドンデンもあって(ネタバレになるからかきません)
とにかく手応えアリで一気に読めました。
作者で直木賞作家の唯川恵さんは
金沢市出身なのも有名なことですね。

 

母親と娘の関係に共感し
時折、息苦しくなることもありましたが
かなりオススメの一冊と言えます。

 

さて、2011年組さん花嫁様OB様の紀代ちゃんから
こんな可愛らしい写真とどきました。



ボク、かっわいいね。
雪降りすぎて喜ぶのは小さい子だけでしょうね。

 

紀代ちゃんからのメッセージです。

(略)姉さんの本チョイスいいよぉ~(^-^)b
何を読もうかなぁ、って時は、参考にさせていただいてます(人´∇`)
以前(私)図書館に勤めてたからか?
本の紹介や読書の醍醐味、読書の勧めを語る姉さんに感謝してしまいます(笑)

昔(若かりし頃)読んだ本も(面白くないと思ってた本も)、
この年で読みなおすと面白かったりして…
年とったんかねぇ( ̄▽ ̄;)
まぁ、まぁ、なんせ、本いいよね~(略)


 

私も過去に読んだ本読み返すの好きですよ。
同じシーンでうなずいたり、笑ったり
嫌悪したりがあります。
年齢によって経験値も違うから、感じ方かわることもあります。
「あの頃は、この意味わかんなかったなぁ」とか
「こういう風に感じたね」と過去の自分に語りかけたり、
初めて読む時はあらすじに酔って
読み返す時は、余裕あって
また違う世界が広がります。

 

紀代ちゃんにこんな風に言われたこと嬉しくって
blogのカテゴリーに「気まま図書館」って作りました。
「家のソファは、好きな時間いつだって指定席」
あと、「閉館時間がないからとまらない」ってのもあります。

 

カンちゃん&紀代ちゃん「寿栄広祝言」Happy Reportです。

http://www.kanazawa-syugen.jp/happy/index.php?id=137&cat=cat1

2016年2月18日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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幸せを感じた瞬間の曲
2016年2月3日

松の内明けて節分の頃までは、わりと本を読む時間がとれ
一日一冊読める日が続いたりとけっこうな贅沢をしています。

 

北野武さん「新しい道徳」
「いいことをすると気持ちがいい」はなるほどですね。




白石一文さんの「ここは私たちのいない場所」
この中で『軽いうつになった』と打ち明ける主人公に
女性が言う言葉があります。

「(略)思い出の曲ってある?
すごく懐かしくて、それを聴いたら、
あの頃にもう一度帰りたいなって思えるような(略)」

「(略)今日から毎日、いつでもいいから
気が向いたときに聴いてちょうだい。
独りのときでも、人ごみの中でも、とにかくいつでもいいの。
そしたらだんだん症状が軽くなって、いずれ消えてしまうから」

「そんなふうに心が参ってしまったときは
自分自身に治してもらうのが一番なのよ。
というか、自分の心は自分にしか治せないの。
病気や怪我だって実は同じなんだけど、心は特にそうなのよ。
でも、○○さんの心は弱ってるから、
いまの自分に治療してもらうわけにはいかないでしょう。
だから、過去の自分に会いに行って、
その人に治してもらうしかないのよ」


心が弱っている時、「幸せを感じた瞬間の曲を聴く」
いい話だと思いました。
自分にとって『何かなぁ』と考えました。


我が子の成長の節目の時、SMAPの曲がありました。
行事を企画される先生や保護者さんが
SMAP好きさん多かったのでしょうね


保育園の卒園式でスーツにネクタイ姿の
坊主が踊ったSMAP。
その時の愛しさと誇らしさったらなかったです。
鎖骨にまで感動の涙たまりましたっけ。。。


そんなわけで「世界に一つだけの花」ですね。
特にSMAPファンではないのですが(*^▽^*)。
あの歌詞は本当、素晴らしいです☆”

2016年2月3日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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祝☆”芥川賞
2016年1月23日

本谷有希子さん「異類婚姻譚」が
芥川賞を受賞され
「石川県人から選ばれたの初めて」と
大変話題になっています。
なんだか嬉しいですよね。

 

只今、読んでおるのが桜木紫乃さんの「霧 ウラル」です。



桜木紫乃さんの独特の感性が好きです。

 

『ホテルローヤル』で直木賞を受賞されています。



「性愛文学」と言われていますが
性的な描写は、それほどでもなく
が、しかしお話にいつも「性」が強くからんでいるのです。
「衝撃的」時々は「異様」で人間臭いのです。

 

先週「ワクチンⅩ」と「ふなふな船橋」読みました。



「ワクチンⅩ」は性格変更できるというお話。
案外、自分に「足りていないところ」や
「いいところ」わかってないのかも。
「私だったら、何のワクチンを選ぶのかな」
なんて考えながら読むのも楽しいヒューマンミステリーでした。

 

「ふなふな船橋」の主人公は「活字中毒」ということですが
私も「活字があると安心」できる性質です。
ネタバレになるから詳しくはかけませんが
「夢に出てくる女の子からのメッセージ」に
「そんなことがあったら楽しい」「あるんじゃないかな」と
思わせてくれます。
「活字好き人間」は「空想好き人間」なのかもです。



今、控えの二冊です。
夜、読みだすと「あとワンブロックだけ」
と、やめるタイミング逸してついつい夜更かしします。
自宅には閉館時間ってものがないから。

2016年1月23日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「金魚姫」
2016年1月16日

荻原浩さんの「金魚姫」読みました。



最初は「金魚の取説」読まされ
ちょいとめんどうくさいのかなっと思ったりだったのですが
途中から「おもしろくなりそう」と夢中になり
後半は、「組み立てうまし」と感心。
ユーモアあふれるファンタジーの世界が楽しめました。

お話の中でキーワードになるふたつの言葉

「すべては繋がっている。」

「巡る輪はいくたびも同じ場所へ戻る。」

新郎新婦様にお会いしてお話を聞いていると
「出逢うべくして出逢ったお二人」
「きっと、生まれる前から決まっていたこと」や
「縁」「奇跡」「運命」という言葉達が
脳裏にヒラヒラ浮かぶことあります。

そして、

この世のすべてが、過去から未来へと続く長い長いDNAの
二重らせんのようなもので、僕という存在は、その中の
たったひとつの原子にすぎないのかもしれない。
だが、小さくてもひとちひっつの原子には意味がある。
僕の命にも何かの意味や役割があると思いたい。

というくだりが好きです。

お客様のお手伝いさせていただくハレの日
役割の重さを感じながらも
お二人と出逢えたことの素晴らしさに感謝します。
また、私という存在が誇らしくも思える時です。



アクアリウムで出逢った金魚さんです。
可愛らしいことです。

物語は、後半近くでせつなくなったのですが
結末はあたたかい気持ちになれました。
ファンタジーのよいところです。

2016年1月16日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「透明カメレオン」 
2016年1月2日

MROラジオ 川瀬裕子さんの
「おいね☆どいね 金曜日のお客様」に
ゲスト出演させていただいたムッチです。



本番中の写真を撮らせていただきました。
ワタクシ淳ねぇ女将もブースの中におりましたの。

 

ラジオから聴こえてくる裕子さんのお声は軽快で
楽しい一日の始まりを予感させてくれるようです。


 

とても良い声のラジオパーソナリティが主役のお話
道尾秀介さんの「透明カメレオン」。



この小説の中の好きな言葉です。

 

完璧じゃないって、いいなって。(略)
弱かったり不完全だったりするのはいいことなんだって。

 

「透明カメレオン」は、ドンデンで悲しみがあって苦しくなって
けれど結末がほんわか「優しい嘘ならアリ」と
あたたか~い気持ちになれるお話でした。

2016年1月2日 カテゴリー: 和婚プランナーの日々つれづれ, 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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坂をのぼるぼんぼりの灯
2015年12月27日

今年も九月の初めに越中おあわら「風の盆」行ってきました。
高橋治さん、坂東三津五郎さん、
今年は風の盆にゆかりのかたが亡くなられ
各町で追悼の唄や踊りがありました。



上新町の輪踊りでは
「雪洞の文字は高橋治くんがかいたものです」という
案内から踊りが始まりました。
抒情的な物語をせつなく思い返し涙があふれでました。

 

高橋治さんの「風の盆恋歌」
今年、あらためて読み返しました。



この小説がきっかけとなり「風の盆」に魅せられました。

 

町によってぼんぼりの意匠が違うのですね。



今町の「梅鉢の紋」です。
なんか、旅先で故郷のなまりを聞いた懐かしさです。

 

「風の盆恋歌」の中の好きな言葉(紫の色文字)を
携帯で撮った拙い写真とともにのせますね。

 

鏡町の踊りです。
稲の穂が揺れる様を表現する手のしぐさが優しげですね。



「単純な農作業の身ぶりをとりこんだ踊りなのだが、
素朴な動作の繰り返しには長い年月の磨きがかけられていて、
息をのむほどの美しさを空間に作って行く。」




「二列に坂をのぼるぼんぼりの灯の間を、
踊りだけが宙に漂いながら揺れて近づいてくる。」


 



「面と向かってはなにもいえない思いのたけも、
踊りの艶としてなら出せる。」


笠からみえるうなじって艶っぽいのです。

 

こういう瞬間、会場は歓声に包まれます。
その昔、花街(かがい)だったこの町から
男女混合の踊りが始まったそうです。



「この踊りは、動きの美しさより、
止まった時の線の美しさを見せるものなのね」
えり子が都築の耳にささやいた。




「この踊りには足音がない。」


大きな動きの着地の時にさえも、男性も足元が軽やかなのです。

 

「胡弓は歌が掬いきれなかった情感を訴え続けるように聞こえる。」
「胡弓をひく男は、自分の出す音色に酔ったように眼を閉じていた。
略)中腰に構えた自分の体を、反対の方向にひねり切る。」


なんともせつなくなる音色です。
宵も深まった頃の流しの踊り手さんや演奏者さんは
「自らに酔っている」風に見えます。
その姿に浪漫を感じます。

 

諏訪町本通りは、『日本の道100選』に選ばれています。



「八尾町には、坂の町という別名があって、
ゆるいくの字なりの急な坂が、奥へ奥へとのびている。」
「道の両側に、二メートルほどの高さのぼんぼりの列が、
坂ののぼる様を見せるように並んでいた。」



深夜、東新町の踊り流しです。
早乙女姿は、この町の少女だけの衣装です。




「エンナカ」と呼ばれる道の両側の溝を、
水が勢いよく流れる音がします。


 

零時を過ぎて街が少し静かになると水音がいっそう大きく響きます。



「坂の町であるばかりでなく、八尾は水音の町なのだ。」
「年齢とともに経験があって細やかな情感を
織り込んでゆく。」




八尾の造り酒屋で新酒ができたと杉玉が吊られていました。

 

「夢うつつ」なんと幻想的で美しい時間だったのでしょう。
この橋を渡ると現実の世界へと戻ってゆく気がします。



「普段はひっそりと息をひそめた町である。
ただ、年に三日だけ、別の町になってしまったような興奮が来る。
そして、町の誰もがその三日間を見つめて生きている。」


来年も、幻想的なお祭りへときっとでかけます。

 

「風の盆」の記事をかきたかったのですが
お祭りの余韻に浸る間もなく秋の婚礼繁忙期に入りまして
機を逸していました。

 

直木賞作家の高橋治さんは、四高の出身ということで
金沢を舞台にした作品も多くあります。
今日のblogは、「風の盆」へといざなってくださった
高橋治さんに哀悼の思いを捧げかきました。
(とてもせつなくなって泣きながら鼻かみながら、でした)

2015年12月27日 カテゴリー: 和ごころ文化, 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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牡丹鶴祝言
2015年12月21日

弘幸さん&由紀恵さん「牡丹鶴祝言」がHappy Reportにご登場です。

http://www.kanazawa-syugen.jp/happy/index.php?id=293&cat=




「天上の蒼」と言うべき素晴らしい青空です。




お二人のニッコリ笑顔が可愛い( •ॢ◡-ॢ)-♡
弘幸さん、西郷隆盛感ありますね。




愛おしそうに見つめていらっしゃいますのは
お二人の婚礼衣装柄が描かれた「金澤祝言こぼし」です。




宇多須神社さんでは、お二人のおそばで
淳ねぇ女将が介添えの役目をさせていただきました。




花嫁行列には大勢のお友達やお知り合いの方々が
一緒に歩いてくださいました。


穏やかなお二人にはあたたかい人たちが集ってきて
和やかな時間が流れます。
それはとても当たり前のことにも思えました。


田丸雅智さんの「家族スクランブル」の中の
「常秋」というお話を思い出しました。



穏やかで優しい人たちが暮らす街は一年中秋のような
穏やかな気候が取り巻くといったお話で
今年読んだ中で印象に残る一冊となりました。


穏やかな笑顔があふれる常秋のお二人の
Happy Reportご覧くださいますように。

2015年12月21日 カテゴリー: オートクチュール和婚プロデュース, 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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潤いとスパイス
2015年12月14日

回転寿司にて金澤syugenの忘年会ありました。



生蛸と生烏賊げそのお刺身美味しかった。

 



白身魚の三種盛り。
ご飯食べながら飲むので健康的(太るかな)です。

 



「今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。」と鶴ママへ
「手取川」をお酌します。
スッキリした手取川スキスキ、たまらんです。

 



続いて「天狗舞」で乾杯。
こちらも薫り高く美味しい☆”

 

忘年会と、言ってもまだ年内に結婚式を
ひかえておるので「中〆会」ですかね。

 

今日はウェディングフォトがあります。
朝、雲の間から降りそそぐ大きな耀「天使のはしご」がみれました。
素敵な日になりそうです。

2015年12月14日 カテゴリー: 和婚プランナーの日々つれづれ, 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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いろの風景
2015年12月12日

2016年の手帳に切り替えました。



ティファニーブルー(けっしてティファニー製ではなく
本屋さんで¥1100)を選びました。
一年間、いつもお伴してもらう手帳
来る年のカラーを選ぶのは直感です。

 

こちらの二冊、好きな本です。



「いろの風景 空と水」

 



「いろの風景 花と木」

 

日本の四季の美しい風景の写真が
色の名前とともに綴られています。

 

この本の中に「日本語には青空の色の呼名が少ない」
っていうようなことがかいてあって意外な感じがしました。
確かに英語では、スカイブルー
スカイブルーに青みを加えたセルリアンブルー、
紫みのあるゼニスブルー、
強い青色のヘブンリーブルー
コバルトブルーはヨローッパの空の色なのだそう。
今朝の空は白っぽい青です。
青色は心落ち着き清々しい想いになれる色です。

 

どんなにデジタル化したって
やはり手帳は、鉛筆で手書きが安心します。
ティファニーブルーさん、2016年よろしくお願いします。

2015年12月12日 カテゴリー: 和婚プランナーの日々つれづれ, 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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