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「女の甲冑着たり脱いだり毎日が戦なり」
2016年11月12日

11月15日は着物の日なんだそうですね。



ジェーン・スーさんのエッセイ
「女の甲冑着たり脱いだり毎日が戦なり」の中に

髪だけに限らず、飾る行為は自分の気分を
あげる効能を持つだけでなく、他人から
どう見られたいかを演出する手段にもなります。
己の内面に宿る思いを具現化し外見に
憑依させるもの、それが装飾具。
特に女の装飾には自らを見栄え良く整え、
愛される価値のある女だと世間に
提示することも含まれます。
男のそれは強さを誇示するものであるように。


「大昔、勾玉をつけたのは
こんな立派な石、持ってんだぞ」と
他の部族への威嚇であったと
何かで読んだことがあります。


「内面の思いを憑依」とは、なんだか
おどろおどろしい言い方ですね(;^_^A


私、淳ねぇ女将の祝言の日の着物や帯は、
会場や街並みを思い描き
結婚式のテーマにしっくりなものを選びます。




エッセイの中で、大人の女性がなぜ和文化に
惹かれるようになるのかがシニカルにかかれています。

知的好奇心は修学旅行に行ったあの日よりずっと増幅している。

これは、いいえて妙です。
修学旅行で訪れた名所旧跡に
大人になって行くと同じ景色でも感じ方が
まったく違いますから。


金澤syugenの通勤で、自転車をこいで通る
お家があるのですが
その日本家屋の瓦に近いとこ(難しい言葉知らず)が
きれいだなっていつも見上げます。
長い年月、風雨から家族を守った感もある
その木目の整列が好きなのです。
いたって普通のお家ですが、私の中でのお気に入りです。




さて、エッセイの中でいいなぁと感じた言葉。

放電型のリフレッシュ

休みだから何かしなきゃって、私なんかは
貧乏症につき思いがちですが
時々は、放電リフレッシュもあっていいのかも知れませんね。

2016年11月12日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「奥様はクレイジーフルーツ」
2016年11月5日

今日、11月5日は「いい(11)りんご(5)」の
語呂合せで「林檎の日」なのだそうです。


柚木麻子さんの「奥様はクレイジーフルーツ」は
各章のテーマが、西瓜、蜜柑、苺、グレープフルーツ、
ライム、林檎、柚子、ピオーネ、桃、柿、メロン、
マンゴーなどの青果店さんに売っていそうな
メンバーで綴られています。



「柚子の火あそび」
の章で

さわやかなのにねじれた、独特の香りが個室を満たした。
柚子の香りをかぐといつもほんの少し哀しくなるのは何故だろう。
甘さの後、裏切るように押し寄せる苦味のせいだ。
油断のならない奥行きのある香り。


なんとなくわかる気がします。
柚子の香りをかぐと家族で過ごした茶の間の
炬燵と石油ストーブが思い出されます。




2009年組さんの尚ちゃんからいただいた
「柚子七味」はずっと気に入って使っています。
本当にもらったほうの左のビン(瞬時にみわけが
つくようにパッケージむいてあります)には
プーレンな七味を入れてあって
今も家の薬味軍団におります。



ご縁があって出逢ってから、特に
鍋の季節には大活躍する子達です。


今日は「いい(11)ご(5)えん」(いいご縁)の
語呂合せから「縁結びの日」でもあるそうですよ(o^∇^o)ノ。


2009年十月亭さんで人前式&お食事会をされました
よっぴぃ&尚ちゃん「ムーンダスト祝言」のHappy Reportです。

http://www.kanazawa-syugen.jp/happy/index.php?id=24&cat=cat1

2016年11月5日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「私、失敗しないので」
2016年11月2日

今日は真っ青なシーツを空いっぱいに
広げたような素晴らしい秋晴れの日でした。


柔道家の松本薫選手がご結婚されたとのこと
おめでとうございます。
郷土が生んだスーパーヒーローですヽ(^◇^*)/。
おめでとうございます。


さて、ドクターX の中で外科医 大門未知子のセリフ
「私、失敗しないので」
これは、松本薫選手がロンドンオリンピックで
金メダルをとった折インタビューで言った
「私、ミスしないので」を脚本家の中園ミホさんが
聞いて決めたそうです。 
中園ミホさんの「ぐーたら女の成功術」を読んで知りました。




このエッセイの中に自身の作品にお母様への
思いをこめたお話がありました。
随分と魅力的だったらしいミホさんのお母様が
お父様との死別後、恋をしますが
ミホさんがぶち壊すのです。


私を傷つけることを恐れて、二人は幸せをあきらめた。

と振り返ります。


幼い頃に嫌悪した母親の恋心を
自身が大人になって理解できるようになり

ドラマの中で、母が現実にはできなかったことを実現したかったのだ。

そして、

「好きな人と一緒になればよかったじゃないか」という思いもある。

亡き母への思いをドラマに託し
とことん恋をつらぬく女性に仕上げたと言う。


軽い自虐&自己啓発本的なエッセイと
読んでいたらこのくだりでは、鎖骨の下あたりが
ざわっとくるよな切なさのあと泣けました。




「息子を生んで真人間になる」の章で

好きな男だろうが誰だろうが、
何を言われても自分を変えられなかった私を、
唯一変えた男。それが息子だ。


これは、わかるわかるです!
本当、一番恋しくて気になるし
ときめきますしね~
とにかくかなわないなって内心思っています。

2016年11月2日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「となりのセレブたち」と牛首紬
2016年10月23日

篠田節子さん「となりのセレブたち」は
お金持ちのことをシニカルにかいた短編集です。
「トマトマジック」では、セレブ達の
見栄の張り合いみたいのがおもしろかったです。



この中で「人格再編」というお話があって
年老いた母親が乱暴で手に負えなくなり
母親の人格をOPEで操作するっていうお話があります。


親に立派なまま老いられたら、次世代は成長することができない。
かって彼らを包み、慈しみ育てたものたちは、
老いることでゆっくり、若い世代に別れを告げていく。
子供世代は、自らの親の壊れていく人格に衝撃を受けながら、
緩慢な死をそこに見る。多くの葛藤の揚句、
その人格的死を受け入れて、今、自分の過ごしている時間の輝かしさを知る。


徐々に老いて行くことや認知症になることは
悪いことでもないのかなって少し思えました。


どのお話もグロテスクでもあるSF小説でした。




さて、私がセレブを気取った話です。
林真理子のエッセイ「美を尽くして天命を待つ」に
「服が買えないならバックをお買い」ってのがあって
それは、高級ブランド店で
「サイズにあう服がないのなら
バックを買って店を出る」って意味だそうです。


で、私
「着物が買えないなら袋をお買い」と
牛首紬の着物は贅沢品でどうにも手が出ないので
牛首紬のちいちゃい手さげ袋を買いました。
ハンカチとテイッシュとスマホとカメラを入れて
結婚式やロケーションフォトのアテンダーとして
花嫁様の同行いたす際のおともに。




とってもちいちゃいながら牛首紬の光沢あります。


直木賞作家の高橋治さんの「紺青の鈴」に

白山の麓で牛首紬と呼ばれる独特の紬が織られている。
糸に空気を含ませる独自な糸の処理で
綸子のような柔らかな着心地でありながら、
釘抜き紬の別名が残るほど強い織物である。


加賀友禅に加賀縫と郷土の工芸品は
気品高く美しいのですが、まったく
敷居の高いことです。

2016年10月23日 カテゴリー: 和ごころ文化, 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「美しい距離」
2016年10月19日

山崎ナオコーラさん「美しい距離」
読了から数日が過ぎて、なお
あたたかい余韻に浸っています。



末期癌の妻に寄り添う夫が主人公です。
決して哀しい話ではなくって
読んだ後は、清々しいキブンになれる
優しさにみちたお話でした。


私は両親との別れの経験があります。
小説の中で

配偶者と親は違う。

というくだりがありました。
もちろん、もちろんだと思います。


夫は休職したいと悩みます。

別の世界を抱えてこそ、妻に寄り添えるのではないか。

妻を介護している夫が仕事との両立をする中で
様々な選択をしてゆきます。


妻の身の回りを世話する夫が

こんな日がずっと続けばいいのに、とつい願ってしまう。
このまま病院で看病をしながら、
永遠の時間を過せたら良いのに。


こんな穏やかな気持ちになれるものかと、
涙が溢れました。


小説の中で「台詞」を「科白」という
文字を使っていらっしゃいます。

医者側が用意している物語に合わせて
過していきたいと思ってはいない。
患者側には患者側の物語がある。


この感じも、言葉は違うけれど
胸に持ったことあります。


この人は配偶者を看取ったことがあるのだろうか
仕事と介護の両立に悩んだことがあるのだろうか。
本当に日常の描写がごくごく自然で細やかなのです。
読みながら、『え?いくつだっけ?』と
作者の年齢確認を何度もしました。
30代の女性でいらっしゃいます。
そんなことを言ったら
男性になったことはあるのかって話ですね^^;。
それができるから作家さんなんです、きっと。


例えば「見舞ってくれるかたに持つ感情」
それも「わかるわかる」なのです。
当時、そういうことを考える自分がイヤで
考えないでおこうとしても記憶から離れないという
囚われに悩まされたことがありました。


「美しい距離」を読み進み、その物語に
紡がれている言葉達がしっくり胸に
落ちてゆくのを感じます。


関係が遠くなるのも乙なものだ。

そう言えば、両親の御墓の前に行くと
自然に丁寧語で語りかけています。
生前、丁寧語で話したことなどないのにです。
関係が遠くなり神になったとどこかで思っているのでしょうね。


後半はティッシュの箱(保湿成分配合の)を
かかえてほぼ泣きながら読みました。
夫が介護する中で「妻が仕事に対して持つ
思いや生きがい」をあらためて積極的に理解しようとし
大切に思いやる姿にも感動しました。


読み終えて、自分が棺に入れて欲しい物って
何だろうと、考えました。
私の人生の集大成とも言える金澤syugenの
ホームページのHappy Reportのページを
カラーコピーしたの入れて欲しいな。
どの結婚式にも特別な思いがあります。
幸せな新郎新婦様とそのご家族との思い出は私の宝です。


読んだ本を「これ、きっと好きだろうな」ってかたに
オススメするのが好きなのですが
今回は読後、素敵なご夫妻達のお顔が
次々に浮かんできました。


脚本風に描かれていて文字数が少ないので
お忙しい方もサクサク読めると思います。
結婚したばかりのご夫妻にも
長い年月を過されたご夫妻にも
オススメしたい一冊です。

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「バラカ」
2016年10月12日

桐野夏生さんの「バラカ」読みました。
桐野作品はあいかわらずの
毒、闇、邪悪、陰湿、憎悪、 恐怖がいっぱい
グロテスクで衝撃的でした。



震災後の動物保護のボランティアと
華々しいキャリアウーマンが「いったいどう繋がるのかしらん?」
と、読み始めました。


東日本大震災、福島原発事故、政府のぎまん、
原発にかかわる陰謀、幼児売買、学校でのいじめ、
差別、新興宗教団体、貧困、同性愛、外国人労働者問題、
家庭内暴力それらがからまってゆきます。


先週の台風通過の大風の日(観測史上最大と)に
読んでいたのでなおさらのことなんとも心細くなりました。
地響きのような風の音を聞きながらのこの物語は
怖くてこわくてしかたありませんでした。


読み進むうちに描写が鮮明すぎて気持ち落ち込み
憂鬱なキブンになって何度もリタイアしようかと悩みました。
(図書館の本なのでお気楽にリタイアできます。)
それくらい恐怖でした。


物語の中の少女、バラカのそのあとの人生が
幸せなものでありますようにと祈りながら
真夜中に読み終えました。


 

夕食後「10時まで読もう」と決めて読み始め
「半まで」と甘やかし
「11時になったら動くから」
「半まで」「わ、わ、0時だよ」
と、シンデレラのように慌てることもしばしば。
本を読み始めるとソファに根を生やし
時間がわからなくなります(^_^;) 。

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林真理子×中園ミホ「西郷どん」
2016年10月5日

2018年のNHKさんの大河ドラマは
原作が林真理子さん、脚本が中園ミホさんの
「西郷(せご)どん」なのだそうです。


林真理子さんのエッセイ
「美を尽くして天命を待つ」の中で
「魔性の女、中園ミホである」
「この女はタダモノっではない」「もて方が尋常ではないのだ」
「男の人が二重にも三重にもとりまいている。
はっきり言うとみんなが彼女を取っこしている」と
そのモテっぷりがはんぱないこがかかれていましたっけ。



ほぼほぼ、ダイエットの話でした。




「週刊文春」に2013に掲載されたエッセイが
文庫本になった「マリコノミクス」を
この夏に読んだのですが「ビックダディ」のことがかかかれていて
しばらく前、テレビで頭にタオル巻いた人を
「よく見かけるなぁ」とは思っていましたが
どんな人かを今さらながら知りました。


西郷隆盛についてNHKのHPからです。

彼に出会ったものは皆、西郷が好きになり、
愛嬌あふれる男の周りには、いつも“笑いと愛と波乱”が満ちています。
 
当代きっての女性クリエーターコンビが、女の視点で切り込みます!


林真理子さんと中園ミホさん、大人の女性が
タッグを組んでの作品は
きっと、おもしろくなることでしょうね。


生まれてこのかた、「大河ドラマ」って
見たことないのです。
「時代小説」「歴史小説」は好きなのだけど
テレビでは色んなことが気にかかって仕方なく
お話に集中できないのです。
ですがですが、いよいよ、
大河ドラマデビューしちゃいますかね。


勇気と実行力の「西郷どん」で鹿児島にとどまらず
九州全体が元気になったらいいですよね(*^▽^*)。

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「イヤシノウタ」
2016年10月1日

坊主と犀川のアカリテラスに行って来ました。



能登の千枚田と同じLEDなのだそうです。
水鏡に光の柱が美しいことでした♫•*¨*•.¸¸♪✧




吉本ばななさんのエッセイ「イヤシノウタ」



吉本さんの12歳の息子くんが立派なのに驚かされます。


「だるい日曜日」の章は、お子さんが二歳の頃の
仕事も家事もあわただしい時期の
だるい感じの日曜の朝から始まります。


その男の子が12歳になってお母さんと買い物をし
お茶をしてお菓子をわけあったりと穏やかに過ごし
帰ってくる時に幼い頃に歩いた道だと思いだすのです。

私はほんとうに短気だし、寂しがりやで、
貧乏性で、おっとりしていなくて、
子育てには決して向いていなかった。
それを助けてくれたのは他でもない息子本人だったと思う。
私たちは全く同じように並んで歩いて、
それはきっとほんとうは彼が生まれる前からの道であり、
私が死んだあとも続く同じ道なのだ。
人が他の人の魂とほんとうに出会うというのは、
きっとそういうことだ。


このシーンはジーンと涙がでました。
この息子くんは本当にできた子なのです。


「このときのために」という章の中では

この時間の安らぎのために、
自由な感じのために、私たちは
であったのではないかとふと思っていた。
いつかどこかの時代で、私と子どもは全く同じように、
次に生れてきてもこの人とこんなふうに
過して魂の充電をしたいなあと思いあっていたのかもしれない。
そう思うといちばんこの深い気持ちにしっくりくる。
こういうなんとも言葉にしにくい気持ちを
説明するために、前世という考えがあるのかもしれない。


なるほどと、胸におちてゆきます。


さて、あかりテラスにて
坊主と二人で川沿いを歩いて
よそんちのワンちゃんのシルエットをみて
「可愛いね」と笑ったり
「あ!(ライトが)ピンクに変わった!きれいな色」
立派でも優秀でもないけど話ははずみます。
坊主を小さい頃に遊ばせた河原をお散歩、
イヤシノトキでした。

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「裸の華」
2016年9月21日

桜木紫乃さんの「裸の華」は、北海道の冬空の
ダークな雰囲気からお話が始まります。



主人公のストリッパーのノリカが
自然体で風にさからわず生きるのです。


「風って逆らわずにいると、いつかいい場所へ着地させてくれる気がするの」(略)
道なりに真っ直ぐ歩いて来た。
曲がり角の次に現れた景色にも道はあって、
自分は風にのってその道をしっかりと歩いて行けばよい。(略)
ものごとには流れてゆきたい先があるのだと、今ならはっきり分かる。

自分も風に吹かれることにしてみた。
そうやって生きてきたし、これからもそうなのだ。

つま先が示した場所へ向かう。
そんな思いで走り続けてきた。
それでもやっぱり瞳はいつも光を探していたはずだ。



読み終えて思ったことは
登場人物がみんないい人だということ。
「老い」「病」「零落」「困窮」が描かれ
扱っているテーマがえらくダークなのですが
決して暗くならない。


結末「自分ならどうするだろう」って考えた時
「なんでだろ?」と
まったく共感できずでした。
想像できない人生がある
だから、読書っておもしろい。


桜木さんの作品は、「ホテル・ローヤル」(直木賞)
「それを愛とは呼ばず」「霧(ウラル)」と読みましたが
いつも冷めた感じで性も恋愛も見ています。



今回の作品では、ストリップのことや
音楽のことと桜木さんの知識がすごいなって驚きました。
ご本人がストリップを観るのが趣味なのだそう。
なんかかっこいい女性ですね。


先輩の踊り子がショーのラストに選んだ曲
「八代亜紀のフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、
どんな感じかなとYou tubeで聴いてみました。
八代さんのハスキーボイスは、けだるくて雰囲気ありました。

Fly me to the moon♫•*¨*•.¸¸♪✧
私を月へ連れてって♫•*¨*•.¸¸♪✧

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「霧町ロマンティカ」
2016年9月14日

昨日、一昨日と見えなかった遠くの山が
今日は、輪郭を現しました。
毎朝、目覚めてすぐ山を見ます。
山が見えない時もそこにあるのは
「山の風景」なのです。


さて、読みたかった本がいっきに手元にやってきましたヽ(^◇^*)/



読みたい本があると
「早く(仕事や家事)かたづけちゃおう」と励みになります。
あと、晩酌は控えようって思えます。




まずは、唯川恵さん「霧町ロマンティカ」
夜更かしして一日で読めた!
って、言うか読み出したらどうにもとまらなくなったわけで。


軽井沢に住居するようになった主人公が

軽井沢に来て、人間が山を信仰の対象にする思いが
素直に理解できるようになった。
何があろうと山はそこにある、
その約束を決して違えない。
そんな存在が何よりも人を落ち着かせてくれる。
岳夫もまた、今は毎日のように浅間山を見る。
ただ、見る。それだけでいい。それだけで安心する。

私も山を見ることが好きです。
毎日何度も山をみます。
その都度、山は表情をかえていてあきることがないのです。
山はいつも優しく迎えてくれます。


急速に衰える老犬を介護する主人公に獣医さんが

「(略)飼い主さんが犬を思う気持ちはもちろんですけど、
犬の、飼い主さんを思いやる深さにはいつも胸を打たれます」
「(略)『もう思い残すことは何もない』と思ってもらうために
頑張ってるんじゃないかしら。(略)」


犬とのくだりでは大いに泣きしました。 
私は猫と暮らしたことがあるのですが
動物が旅立つ時、私達に大切なメッセージを
残して行ってくれたような気が多いにします。


主人公は、憎めなくて応援したくなるような
甲斐性無しの男でした。


唯川さんの「啼かない鳥は空に溺れる」がとても好きです。
この作品もおもしろかったです。




時間がない日は、何日にもまたがって
読んでもいいように短編のエッセイを選びます。
今日は時間がとれるって日には
長編に手をつけます。
しかし、読みだすと自宅のソファには、
閉館時間ってのがないから
やめられないとまらない。
で、夜更かししてまう。。。。

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