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「危険なビーナス」
2017年1月26日

昨日の湿った雪が分厚く積もった瓦屋根に
朝陽があたると、まるでダイヤモンドを
まき散らしたようにキラキラと光り
美しいことでした。


図書館で借りた東野圭吾さんの
「危険なビーナス」読みました。



コメディタッチのライトミステリーって感じでした。


主人公は獣医さんです。
東野さんも動物好きなんだろうなと感じました。
小説の中で、ペットとして動物を可愛がる
人間達のエゴがたびたび指摘されます。

「ペットとして生き残ってきた犬や猫と違って、
リスは人に飼われるより、野山を自由に
駆けまわるほうが幸せに決まっている。」


私は、動物園に年に一回くらい出かけます。
その中で、時々嫌な気持ちになることがあります。
退屈そうにしている動物に
「本当は大草原でノビノビ走り回りたいだろうなー」
不自然な動きの動物に
「ストレスたまってるんだろうなー」とか。


15年くらい前、神戸の王子動物園で
狭い水槽の中で息苦しそうなワニを見て
嫌な気持ちになったことがあります。
帰って来てからも劣悪な環境が気になり
「いつか岩に挟まって出られなくなるのじゃないか」
と、一緒に行った友人と話し
「岩の間を行き来ができるような大きな水槽に
うつしてあげてください」と
王子動物園に嘆願書を送ったことがあります。
返事は来ませんでした^^;。


さて、小説には楓と言うハキハキした美女が出てきます。

「根拠のない憶測を口にしても何の意味もないってことです。
それが悲観的なものである場合は余計に。
だって、誰も勇気づけられないじゃないですか」


「ただ立ち止っているより、ただ待っているより、
何かにぶつかっていくほうがあたしには向いているんです」


力強くカッコいいキャラクターです。


東野作品はいつも決末、あたたかい人情に
大泣きするのですが
今回はコミカルで笑うことはあっても
ちっとも泣きはしませんでした。
ネタバレになるのでかけませんが
終盤ホッコリな気持ちにもなれました☆”


今日の、図書館のむかいの公園の「西の雲」です。



青空と白い雲と雪、澄んだ空気の中
きれいですね。


今、2010年組の花嫁OB様の沙織ちゃんが

なるほど〜
だから下の台の所は家の形してるんですね


言われて気がついた!ホントだ!
ギザギザは、家の屋根だったんだねヽ( ´ー`)ノ

2017年1月26日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「天使の柩」
2017年1月19日

図書館で借りた村山由佳さんの
「天使の柩」を読みました。 



母親から捨てられ、
育ての祖母からはあらゆる虐待を受け
父親からも見放された
中学生のハーフの少女は
祖母に「おまえは売女になる」言われ続け
自分は醜くいやらしくと思い育ちました。


自分より弱い存在に向けてうっぷんをはらす大人、
子供には何を言ってもいいと思っていて
残酷な言葉を平気で吐く大人、
読んでいて、こんな大人っている
と、自分が子供側に立った意見が自然に溢れだしました。


ある日、主人公の少女がよその家の台所に立ち
こんなことを思います。

どれも古くて質素なものばかりなのに、
みすぼらしい感じがしないのはひとつひとつのものが
大切に使われているからなんだろう。
生まれ変われるなら、この家に生まれてきたいと願い
お鍋でもスプーンでもいい
自分の役割さえ果たしていればちゃんと存在を認めてもらえて、
本当の寿命がくるまでは捨てられる心配のない身分・・・・・。


とてつもなくせつなくなりました。
わずか14歳の少女が、自分は価値のない人間だと思い込んでいるのです。
村山由佳さんの作品をよく読むのですが
「心の傷」を描くのがとても上手です。
物語最終は、まあるくまあるくおさまって
ホッとします。




村山由佳さんとの出会いは直木賞受賞の「星々の舟」でした。



衝撃的でした。
戦争体験のある父親から「聞かされていた戦争」
ご本人がシベリアに行った折
「戦争が本当にあったこと」と衝撃を受け
「戦争を題材とした辛い話をハッピーエンドに
書きたかった」的なことを読んだことがありました。
戦争小説ではなく、戦争が描かれています。

幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない

と、いう終わりの言葉が印象的でした。




村山さんの作品を読むといつも思います。
辛い経験がある人だから
優しさが描けるのだろうと。
不幸な出来事、禁断の恋や不倫、
辛い経験が描かれていても
嫌な気持ちのままでは終わらないのです。
新刊が気になります。

2017年1月19日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「私のなかの彼女」
2017年1月7日

角田光代さんの「私のなかの彼女」は
80年代90年代の時代背景バブルあるあるが
いっぱいで懐かしさも感じました。



主人公が、祖母の書いた本を見つけ、
祖母が小説家になりたかったことを知り
「なぜ書いたのか」「どんな人だったのか」を
探り自分も小説を書き始めます。


祖母の関わった人達のことや
どんな人生だったのかをたどりながら
自分のルーツを明らかにしたいと願うのです。


「才能は誰からも奪われない。
それができるのは自分だけだ。」


小説の中にあったこの言葉が好きです。


恋人に依存してばかりでうまくいかないことを
人のせいにして「何をしてもみたされない」と
どこか卑屈な主人公が、しっかりと
自分の意思で飛び立つ(文字通り)という
成長の物語は結末が清々しいことでした。




さて、ウェディングプロデュース金澤syugenのルーツは
金沢の素晴らしい文化を残してくれた
先人への感謝、そして、受け継いだ文化を
次の時代へと繋げてゆきたいという思いです。



金澤syugenのシンボルは「石川の県音」である
ベンガラ格子のデザインにしました。


こちらは、祝言の日に私 淳ねぇ女将の着物の
帯を彩るシンボルの帯飾りです。



日本でただ一人の飾りかんざし職人さんの
三浦さんに作っていただきました。


今年、金澤syugenは十周年を迎えます。
金沢の美しい街並みで伝統とモダンが
融合する新鮮で斬新な和婚で
数多くの感動を誕生させてきました。
これからも「金沢の古き婚礼のしきたりを
今のカタチに再現する祝言」を心をこめて
創作してまいりますので
どうかよろしくお願いします。

2017年1月7日 カテゴリー: オリジナルアイテム達, 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「イノセント」
2016年12月30日

島本理生さんの「イノセント」は、
闇と傷がえがかれています。




ヤサオトコの真田と主人公の比紗也の
出逢いから物語は始まります。
何度もどんでんどんでんが続き
主人公の女性がありえないくらいに辛いめにあうのです。
幸せな描写があると
「次は、きっと不幸になる」
「どんな悲しみがくるんだろう」と
ドキドキし通しでした。


着地に救われました。
退廃的ではあるけれど清々しいキブンで読了。
最後の数ページは、泣いたないた
読みだしたらとまらなくって一気に読みました。


ネタバレになるのでどうかかわってくるかは
かけませんがあの「3.11」がからんできます。
真田が思いをめぐらせます。

自分はどこに帰るのだろう。
たとえば親や親戚を失い、居心地の良い家も失くし、
故郷からも遠ざかり、心の底から絶望したときに。
目をつむっていたのだと気付く。
比紗也に対してだけじゃなく、
あの日以降の出来事に。
自分がのんきに楽しく生きている地平線上で、
今も不安をかかえていることに対して、
その罪悪感から見ないようにしているものがたくさんあったことにも。


日々、「帰る場所」があることはとても当たり前で
温かく柔らかい寝床があって横たわることができるのも
普通のことと過しているところがあります。
ですが、平穏は奇跡のようなことなのだと
あらためて感じました。
罪悪感からの無関心にはならないでおきたいものです。 


今年は、日本のあちこちで大きな地震や台風
びっくりするような豪雨
さらに、この年の瀬に大火事や地震。
その都度、その地域に住まいされる
新郎新婦OB様やご親族はいらっしゃらないかと
思いをめぐらせます。


訪れる2017年が穏やかな年でありますように
そして、皆様に幸せが訪れますようにと心から祈ります。

2016年12月30日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「ラヴィアンローズ」 
2016年12月25日

クリスマス・イヴは坊主から恭しいくらいな
リボンのラッピングがされた赤い薔薇を
1本贈られました。
母の日には、カーネーションの花(1本)
誕生日には小さい花束(花屋さんが
気の毒になるくらいのミニマム^^:)を
贈ってくれる優しい男の子です。




村山由佳さんの「ラヴィアンローズ」は
薔薇についての勉強にもなりました。



お話は、秋の薔薇が咲く庭から始まります。

香りもまた、春に比べると大気が澄み、
草いきれにまぎれることもないせいか、
透き通って濃厚に感じられる。


不思議なことに薔薇だけは、さまざまな色を
混ぜて植えても下品にならない唯一の花なのだ。


なるほどです。
頭の中で色んなお花の組み合わせやってみました。


アロマテラピーについて

嗅いで快いと感じる匂いこそが、その時に体が
最も欲している効能を持っているともいわれる。
薔薇の香りは、自分にとっての常備薬(略)

快い香りに癒されるはありますよね。
私の一番好きな香りは猫のにおいです。
あと、お醤油がこげる香りは幸せな気持ちにしてくれますね。


花にも木にも、咲くにふさわしい場所、茂るに
ふさわしい土地というものがあるということなのだろう。


これは、食べ物にも言えて
その土地の風土の中でいただくから
美味しいってのありますね。
そして、人にも言えますよね。
「この水があっている」というのんですね。


小説は、夫婦の日常の細かい描写に
モワハラって、どういうのか今まであまり
わかってはいなかったけれど
「あ、こういうことか」と。


最終はドキドキしながら主人公の幸運を祈っていました。
人妻の恋のお話なのですが
薔薇のことにも詳しくなれました。


村山由佳さんの新刊、読めて
図書館サマサマでした♫•*¨*•.¸¸♪✧




昨夜は、特別なグラスで晩酌。



2008年前撮り2009年祝言されたちかたんから
いただいた江戸切子のグラスです。


あきたん&ちかたん「ブルーローズと苺」

http://www.kanazawa-syugen.jp/happy/index.php?id=16&cat=cat1

町屋に薔薇と苺をそこかしこにさしこんだ和婚式の
Happy Reportご覧くださいますように。

2016年12月25日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「ごはんぐるり」
2016年12月17日

西加奈子さんの「ごはんぐるり」は、
関西弁の軽快なリズムも心地よい
食にまつわるエッセイで
女子のあるあるな感じが楽しかったです☆”



「初デートの正解」「正解すぎる店」
「オーダーの正解」「得意料理の正解」と
正解について考える章がおっかしくって(*^▽^*)


例えば、お店でこなれた注文をする男性を

嘘つけ!と思う。
そんな「正解すぎる」オーダーをして、
さては・・・・・、女性に慣れているな!


と、警戒するのです。
「正解じゃないほうがいい」と。


「得意料理の正解」の章では

男性は本当に、肉じゃがが好きなのだろうか。

と、深く掘ってゆきます。


私は、魚について詳しい人にキュンっときます。
旬の魚を把握していてオーダーの際に
さりげに采配ふるったりしようものなら
『かっこいいなぁ』ってクラクラするのです。




「マナー恐怖」の章では、西さん自身のスプーンの持ち方について

スコップを握るように持つのだ。

と、あって「逆に、スコップってどうやって
持つんだっけか?逆に」とやってみたり。


これは、私の箸とスプーン。



坊主とお出かけの折、猫の肉球絵柄が可愛くて
思い出買いをしたスプーンは持ち手のゆるいカーブが
手のひらに馴染んでしっくりします。
六角の螺鈿をほどこした箸は坊主からの誕生日
プレゼントで大切にしています。




「それでも誕生日」の章では

たとえふたりっきりの誕生日でも、
ケーキは絶対にホールでなければならない。


ケーキの上にはイチゴが載っていないといけない。
メロン、桃、バナナ、この世には素晴らしい果物が
あまたあるが、ケーキの、それも誕生日の
ホールケーキの上に載っているのは、
絶対にイチゴやないとあかん!


イチゴを見ると、『甘やかされている女子』を
連想するのは、私だけではないはずだ。


イチゴはキュートで愛らしく
ハレの日のテーブルを彩るにふさわしい
装いです♫•


この章は

人のものでも、誕生日は、ほんまに嬉しい。
 
と、〆られています。
うん、だね(*^▽^*)


新郎新婦OB様とお子様のお誕生日には
グリーティングカードを贈らせてもらっています。
「届いてない!」というかたご一報くださいなヽ( ´ー`)ノ
誕生日は、ほんまに嬉しい♫•*¨*•.¸¸♪✧

2016年12月17日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「真実の10メートル手前」
2016年12月10日

二週間お休みだった図書館が今日から開館され
訪れる人たちもなんだか嬉しそうにみえます。
やはり図書館は、市民の憩いの場
お休みだとあいそんないことでした( •ॢ◡-ॢ)-♡



冬空に椿が鮮やかです。
 

「忙しい時ほど本を読みたくなる」
私には、そういうとこがあります。
「今日は少し読める、けど続きはいつ?
当分読めないかもだ・・・」
そんな気忙しい時には、短編小説を選びます。


米澤穂信さんのミステリー小説
「真実の10メートル手前」は毎回完結するので
「あー、続きが気になる」
「あれ?忘れてもた?」などと悩まされることが
なくってサクッと消化できるのが良かったです。



どの話も謎解きがおもしろかったのですが
いっこだけ辛口な感想です。
「ナイフを失われた思い出の中に」で
16歳の少年の手記が紹介されているのですが
文章の編集力が優れすぎていて不自然。。。
手記内容の発想はその少年にもありえることと
理解できるとしてです。
少年の生い立ちや普段の生活や
置かれている環境から推し量って
こんなに文章の組み立てが緻密で洗練されてるなんて・・・
と、そこんとこだけ違和感持ちましたが 
忙しい時期の気分転換にはとても効果がありました。


米澤穂信さんの作品は、初めて読んだのですが
おもしろかったのでさっそく
「さよなら妖精」を予約しました。
金沢大学のご出身なのですね。
いつか、金沢を舞台にしたミステリー書いてほしいなぁ。

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「とりかえばや」&「ロマンシェ」
2016年12月4日

古典をラクチンに読みました。



マンガではないのですが難しい文体でもなく
漢字も少なく何より登場人物を名前で
かいてあってわかりやすかったです。
(役職名でかかれていたらそのうち
チンプンカンプンになるのです^^;)
平安の時代にもセクシュアルマイノリティ
(性的少数者)を題材にしている物語があったのですね。
しかも優雅で美しいのです♫•*¨*•.¸¸♪✧
「性同一性障害」であろう兄弟が主役で
入れ替わったりがおもしろかったです。
めでたしめでたしで終わって楽しく読めました。

 

 
LGBTを題材にしている小説こちらは
原田マハさんの「ロマンシェ」です。



ジェンダーレスの男の子の明るい成長小説は
実在する由緒あるホテルやカフェが
出てきて旅行キブンも味わえて楽しく
特に、パリの街並みとリトグラフ工房の描写が好きでした。
乙女男子の胸の内みたいのが可愛らしいことでした。


金澤syugenには、パッケージの商品がないので
いかようなご希望にも柔軟に対応いたします。
おふたりらしさを表現できる結婚式
「写真だけ」や「式だけ」もご相談くださいませ。
完全予約制ですので、まずはお電話にて
お問い合わせくださいませ。

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「世界中で迷子になって」
2016年11月28日

角田光代さん「世界中で迷子になって」は
旅とお金にまつわるお話が綴られている
エッセイで「こういう感じ、あるある」が
いっぱいでした。



なくしたものが返ってくるとき、私は本当に
善意と言う見えないものを、はっきりと見る。

ものの価値はお金ではない、ということだ。
「ものは、私たちの手元にしばらくとどまると、
それがいくらであれなんであれ、きっと
ほんのちょっとだけ私たち自身になるのじゃなかろうか。



先週、大切なものをなくして
探してもさがしてもなくって
「『探し物は探すのをやめると出てくる』
なんてこと聞いたことあったなぁ」
っと、しばらくは「探し物なんかないよ」の
フリしたり(姑息^^;)


で、一週間がたちほぼあきらめておった時のこと
ビル清掃してくださっている女性に会ったので
「あのー、先週もここをお掃除されましたか?」
「はぁ・・・ぃ・・・」
「(こういう)落し物ありませんでしたかぁ・・・」と
弱気で聞いてみたら
みるみるそのかたのお顔が明るくなって
手品のようにエプロンのポッケから出してくれました!!
ワーイ!わーい!
もう、嬉しくって私よりも年上のかたの手を
(しかもお仕事中なのに)
「嬉しい!良かった!ありがとうございましたっ!」と
軍手のうえからにぎりしめました。
「良かったですね^^」ってとてもいいかたでした。


思い出がいっぱいつまった私の失せ物を
「誰かの大事なものかもしれない」と
ポケットに入れて持ち歩いていてくださった
さりげない善意に感動しました。


とにかく嬉しくってしかたなく
「こんなに嬉しいことがあったのだから
一番お気に入りのお菓子を」と
最近、マイブームなかりんとうを持っていき
「お茶の時、めしあがってください」とお渡ししました。



これから好きなかりんとうを食べる度
Happyな思い出も蘇ってくるのかしらん~♪

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「スナックちどり」
2016年11月21日

先日、「美しい距離」を読んでの
感想をかいたblogを読んでくださった
2015年組さん花嫁OB様のナツメちゃんから
メッセージがとどきました。

淳ねえさま
お久しぶりです。(略)
淳ねえのブログ読んで、ほっこり&
棺に入れて欲しいもの~のくだりでうるうるしました。
人生の集大成といえるものがあるということが
羨ましくも思えました。
淳ねえみたいにキラキラ元気に毎日過ごせたらいいなぁ。
いるだけで空気が明るくなるような人。憧れです。
めっきり読書離れが進んでいる私ですが、
最近富山キラリに行く機会が増えてきたので、
探してみたいと思います
人に思い出してもらえるって幸せですね。
嬉しくて優しい気持ちになりました
人を思う時間を私も大切にしたいです。


私のほうはよく新郎新婦OB様のことを思いだします。
季節だったりお色だったりお菓子だったり小説だったり
街並みだったりと、きっかけは様々ですが、
ふわりと幸福な記憶が現れてくれますヽ(^◇^*)/。




先日、吉本ばななさんの「スナックちどり」を
読んでいて、十年くらい会っていない
友人のことを思いだしました。



お話は、主人公が従妹のちどりと
イギリスの田舎町で過ごす五日間に、
昔話をしながらあれこれ人生を振り返るのです。


このお話の中で、とても好きな言葉がありました。

先の約束をひとつする度に、
未来に小さな光がひとつ灯った。

またひとつ未来が見えた気がした。(略)
小さな光だけど、未来には楽しいことがひとつくらいあるんだ、
そんな気持ちがまたふわっと香ってきた。
またひとつ進んだ

またちょっと未来の光、小さな第二章が
加わった瞬間で、思わず笑顔がこぼれた。


毎回、結婚式が無事に整うと
ホッとしたキモチに。
その反面、寂しさにメソメソ涙が出てきます。
そんな時、今度からは
「第二章が始まる」と考えることにしよう。
別れる瞬間の「じゃあ、また」は、きっと会おうと
未来の約束なんだから、と。




可愛いナツメちゃんの一枚です。



風になびく花嫁のれんのを飾った十月亭さんのお玄関で。


「スナックちどり」オススメです。
優しく穏やかで好きでした。
人との寄り添い方について考えたりしました。

風景に溶けこつこつとつくり出したであろう
たくさんの思い出が目に見えない光りのように
店じゅうを彩っていた。


十月亭さんののれんをくぐる時
こういう感じに包まれます。
十月亭さんで祝言をされた百組を超える
新郎新婦様の思い出達がキラキラと
輝きをはなっているようです。

2016年11月21日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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