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「これでもいいのだ」
2020年2月3日

ジェーン・スーさんのエッセイ「これでもいいのだ」 は
あるあるな共感にあふれていました。



「行事で季節を迎えにいく」

金澤syugenそばの散策マップのような
ものが記憶にあって「あの道の木蓮が咲く頃」
「今年は鬼柚子がなる年」などなどと
公園やお庭へ遠回りしても見にいきます。
ああ、そっか私も季節を迎えに行ってたんだ。
最近は、用水のわきの水仙の花が咲き
消防署のお向かいで梅がほころび始めました。

 

「喜びはいつも新鮮だ」
「鮮度の高い人生保っていられる」

仕事柄、感動をいただくことが多く
例えば、自然栽培で蓮根を作りたいと
語っていた新郎新婦様が結婚後、夢が叶って
蓮根農家さんになって初収穫の蓮根を
とどけてくださったことあります。
結婚式後の新郎新婦様から暮らしぶりに
嬉し涙もしょっちゅうです。

 

「大人にだって、子どものしっぽが残っている。
誰かに安心させてほしくなるときだって、
背中をさすってほしくなるときだってあるのだ」

自分が描いて大人ってこんなじゃなかったなぁ
なんてこともちょちょいあります。
これでもいいのだってほっこりもできた一冊でした。

 

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金澤syugenは、衣装コーディネート、
生家ご出立や挙式サポート、少人数様の結婚式、
フォトプロデュース、オリジナルアイテムのデザイン、
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「みちづれの猫」
2020年1月24日

唯川恵さんの「みちづれの猫」は猫とめぐりあい
ともに生きる七人の女性が主人公の短編集です。



「ミャアの通り道」は金沢に帰る主人公が
雪の越後湯沢駅で「はくたか」に乗り換える
シーンから始まります。
新幹線が開通する前のことがすでに懐かしい感じです。
東口を出て鼓門から武蔵が辻、橋場の実家へと
むかいます。
この地域の水気の多い雪事情を普段の冬なら
ホント雪はやっかいでこんな感じと読みました。

 

「運河沿いの使わしめ」のお話が大好きです。
心が弱っていると寄りそう猫が、その人が立ち直ると
次の人の所におもむく使わしめだと知るのです。
猫には高貴な癒やしパワーがあると感じています。

 

「約束の橋」の「猫好きは、すべての猫を好きになる」は
共感できます。
あたたかく優しく人生の最期が描かれていて大いに泣けます。

 

猫に出逢えて色んな感情を知ったんだなぁ
と、お空にいった我が家の
モコにゃんのことを思い出し涙。。。
猫好きさんにオススメの一冊です。

 

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「ツナグ 想い人の心得」
2020年1月17日

辻村深月さんの「ツナグ 想い人の心得」を読みました。



前作「ツナグ」では、あの世にいる
会いたい人について考え
今回は自分が死んだあと私を
思ってくれる人は誰なのだろうかと考えました。

 

前作のお話の中で、高校生の美砂と御園の章が
チクリと刺さっていた(え?こんな終わり方?
と、二人のやりとりを読み返しました)のですが
その美砂が一章にでてきました。
今回のその後がどうなるのかが気になるから
さらなる「ツナグ」の続編をかいて欲しいものです。

 

我が子を失った親の章が辛かったです。
どんな些細なことでも母親は自分を責めるものと
思うのでもう切なくて大泣きしました。
明るい未来が予想できる再会は清々しいことでした。

 

最終章では幻想的な美しい映像を
想像の中で存分に描けました。
「想い人や、大事な人たちと、同じ時間に
存在できるという事は、どれくらい尊いことか」
歩と同様に射抜かれる思いでした。

 

必要な人とは自然に繋がれる
すべての出逢いはご縁であると。
ウェディングという仕事柄もあって
実生活でも感じることです。
ご縁に感謝です。

 

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「私に似ていない彼女」
2020年1月10日

加藤千恵さんの「私に似ていない彼女」は
同僚、母と娘、姉と妹、友人同士など
さまざまな年代の女性と女性を描いた八つのお話です。



「切れなかったもの」は見えない鎖に
縛られた姉妹が怖いこわい。
ホラーです、結末にゾッとしました。

 

「お茶の時間」が好きでした。
それほど仲が良いわけでもなかった取引先の
女性スタッフ同士の再会のドラマは
実写化したらきっとおもしろいだろうなぁと感じました。

 

「皺のついたスカート」では泣きました。
母さんも人間、完璧であるはずもないのです。
実母と娘はみなそれぞれに
何か事情があるような気がします。

 

「あたしは恋をしない」は小学生の
女の子がグループにあわせなきゃな感じを
ちょっと懐かしく思いだしました。
思春期を過ぎてもあったなぁ。
女子同士の気をつかいあう
そんな少し神経質な感じは嫌いではありません。

 

繊細な文章にまあまあの早読みをしました。
人との距離感ってのは難しいですね。

 

作品には関係ないけれど中表紙の
紙質の手触り感がおもしろくって
何度も音をたててさわりました。

 

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「着物憑き」
2020年1月5日

加門七海さんの「着物憑き」は怪談ほど怖くはないけれど
因縁めいた少しゾクッとするエピソードもあります。



「東と西」の着物文化の違いについて
かかれた章がおもしろかったです。
東と西を比べ、さらに関西でも京都と大阪ではまた趣が違うと。
「細雪」の映像化では船場のお嬢様の
お着物が豪華なことでした。

 

金沢も独特の着物文化があると思うのです。
裾をすぼめて着るのは東京風で
着物と帯のあわせかたは京都っぽく
礼装でも普段着でもなくおしゃれを
楽しむ感覚は大阪に近いです。

 

紬はそれを纏う持ち主の体温や皮脂などで
仕上がりが大きく変わる、紬は育てるものであるとかかれています。
私も結城紬を持っておりますが
軽くて暖かくてふんわりと身体になじんで
着るたびにその着心地の良さが増すようです。

 

吉き文様の着物に縁起の良い柄の帯、
厄除けの伊達締、祈りを込めた紐を結び、
日本人の美意識が育てた伝統の民族衣装を
次の時代に繋げてゆきたいですね。



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「どうしても生きてる 」
2019年12月30日

朝井リョウさんの「どうしても生きてる 」は
六つの短編に現代社会の生き辛さが描かれていました。



「そんなの痛いに決まってる」は
男性のプライドゆえに
苦しんでいる様子がまさしく痛々しいことでした。

 

男性であるが故の気負い
女性であるが故の理不尽さ
この作家さん、男性なのだけど
派遣社員や主婦、母親や妊婦さんまで
女性の心理描写がお上手でびっくりします。

 

「籤」はオススメです。
我が身を俯瞰で見る感じがおもしろいのです。
すべての人が自身の人生では
ヒーロー、ヒロインですから。
終盤、たくましく生きる術を掴み取った
ヒロインがかっこよかったです。
「こういう発想のかえかたはいい!」
と、ヒロインを応援したい気持ちがつのり泣けました。
どうか幸せになって欲しい
健やかであって欲しいと祈りました。

 

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「「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出」
2019年12月25日

「魔女の宅急便」の作者である角野栄子さんの
「「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出」は
自身の生い立ちや物語のできるきっかけ、
言葉への思いなどを綴ったエッセイです。



「言葉に心のはずむ音がある」
幼い頃の思い出の中の父上の
心の無邪気さと豊かさがなんともあたたかいのです。

 

見える世界と見えない世界の間を生きる
角野さんの感じ方が独特です。
例えば、器の表現でも愛情が伝わってきて
うっとりするくらいに素敵なのです。

 

あとがきで五歳の時に亡くなった母上の万年筆の
薄くなった文字を見たことをうっすら覚えていて
懐かしむ様子に涙がでました。
かさばらないカタチで思い出を残してあげるって
大切なことかもしれないとふっと考えたりしました。

 

思考が可愛いらしくって
こんな魔法のような言葉を紡げるって
やっぱり角野さんって魔女なのかもと思いました。

 

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「四角い光の連なりが」
2019年12月20日

越谷オサムさん「四角い光の連なりが」は
五つのお話しすべて音の表現が絶妙でした。



「タイガースはとっても強いんだ」は何度か
吹き出しました\(^_^)/
関西弁ってコミカルですから。

 

「二十歳のおばあちゃん」は
まさかのユメオチ?
っと、途中思ったりもしましたが
高校生の孫娘もそのおばあちゃんも
とっても愛想らしい(金沢弁かな^^)お人柄☆”
ファンタジックで好きなお話でした。
以前、ウチの坊主と大阪に用事で行った時
思い付きで奈良に弾丸したことを思い出しました。
奈良を楽しんで大阪駅に戻ったら
最終のサンダーバードはとっくのとうに
出発した後で指定券を持っていたのにカチコチの
座席の深夜の列車で帰ってきたことあります。
それも、今となってはよき思い出。
楽しかったなぁ(o^^o)

 

「海を渡れば」のリズムが好きでした。
本当に落語を聞いている気分で。
前座の頃、辛いと稽古に集中できることを

厳しいことに臨んでいる間は嫌なことを忘れられる。

なるほど、わかる気がします。
苦しい時、仕事に集中して救われたこと何度もあります。
人情話に春風亭小朝さんの落語を聞きに
行った時の越路吹雪さんの話に泣けました。

 

飛行機に乗れないのもあって鉄道は好きです。
大いに泣けました。
あたたかい気持ちになりたい時におすすめです。

 

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「灼熱」
2019年12月13日

秋吉理香子さんのサスペンス小説「灼熱」は
主人公の心の変化のスピードが速く
先が気になるものだから一気読みしました。



中盤以降、憎しみの対象である男性医師の
優しさにふれるうち主人公の心が穏やかになり
さらに男性が真摯に医療にたずさわる姿を見て
尊敬や愛おしさといった感情を持つようになります。
ですが、幸せな時間は長くは続かず
互いが疑心暗鬼に陥るところは怖かったです。

 

2時間ドラマのようだわと読みすすむと
結末の舞台は「崖」!
ぁあ、やっぱり火サスっぽいね。

 

主人公には平凡であたたかい
暮らしをもっとさせてあげたかったなぁ。
情念だけではなく人情話もロマンスもありで
女心の純情も切ないことでした。

2019年12月13日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「祝祭と予感」
2019年12月9日

恩田陸さんの「祝祭と予感」は図書館に
予約してなんと二ヶ月待ち!
借りてきた日に一気読みしました。



前作「蜜蜂と遠雷」から時間が経っていたので
登場人物の詳細を忘れていましたが、
読んでいるうちに思い出してきました。

 

三枝子&ナサニエルの出あいの章で
「獅子と芍薬」で振袖を纏う学生の三枝子が
我が身の上等な着物は戦闘服であると話します。
海外のパーティに着付けできる
お付きの人がいるのかしらん?
長い髪は誰が結い上げるのだろう?
と、三枝子の言うところの「武装」はどうやって
仕上げられるのか気になりました。
すべての章で、やっぱ音楽を極められるのは
経済的余裕のある家の子だけなんだろう
と、感じていたところ
最終章の風間塵の天才ぶりは気持ち良かったです。

 

「袈裟と鞦韆」の章では前作にて課題曲の
「春と修羅」が誕生するまでを描いています。
宮沢賢治の「春と修羅」の波打つような文字が
音符の連なりにみえて楽譜のようであると。
なので、初版本というのを画像検索してみました。
(「銀河鉄道の夜」は読んだことがあります。
宮沢賢治は音楽も石も好きで
さらにノリ鉄だったそうですね。)
「この曲を、二人のケンジに捧げる」でウルっときました。

 

ヴィォラとの出会いの「鈴蘭と階段」の
章がとても好きでした。
縁のある楽器と引き寄せ合う
そんな必然の出会いは楽器に限らず
人と人にもあり
実体験としてよく感じるのは
花嫁様とお衣装
さらには、花嫁様とかんざし。
運命の一枚や
飾りがしっくりだと
引き寄せあったのだと確信します。

 

音譜が読めず楽器をひくことなどとてもとても
できない私だけど、才能溢れる若者たちが
生き生きと音楽を奏でるシーンは心豊かになれました。

 

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金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
和婚式の会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
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