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「まりも日記」
2021年7月18日

真梨幸子さんの「まりも日記」は
猫にまつわる虚実ごちゃまぜの連作短編集でした。



表紙のデザインと紙質の感じから
ほのぼのとしたお話と勝手に思い込み
読み始めたらあららコメディチックでは
あるけど時々は背筋も凍るホラーでした。

 

「猫」に人生を惑わされる主人公の
人生と猫生(ニャンセイ)が絶妙に
ネコミス(交錯)します。
猫目線の閑話のイラストも可愛いく
クスリと笑えるシーンが度々あります(=^..^=)ミャー。

 

「猫のために生きる」って感じわかります。
猫のいる生活はそれが幸せなのだよぉ ♫•*¨*•.¸¸♪✧

 

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金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
和婚式の会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
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「レンタルフレンド 」
2021年7月15日

青木祐子さんの「レンタルフレンド 」は
主人公の七実が依頼者に望まれた友人を
演じることをお仕事としています。



要望に応えるべく下準備をし外見を整え
丁寧にキャラクター作りをします。
七実は依頼者のその時々の心中を推し量り
臨機応変に友人を演じるのですが
まわりの気持ちや状況を推察の過程は
ミステリーっぽくもあります。
四つのお話が独立していて
それぞれ事情がある依頼者がいて
三章はとても良いお話で泣けたのですが
四章は登場人物の男性が感じ悪くて嫌な
キブンになりました。
で、どんでんで救われました。

 

お金を払って七実と過ごすことで
依頼人の気持ちが明るくなったり前に進めたりする
こういうお仕事があっていいって思えました。
主人公が情に厚く依頼人に寄り添って温かみの
ある対応をするお仕事姿勢は微笑ましいことでした。

 

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「雨夜の星たち」
2021年7月12日

寺地はるなさんの「雨夜の星たち」は
他者に興味がなく共感も感情移入もできない
26歳の女の子が主人公です。
いわゆる空気を読まず深読みや忖度などは
もちろんできないため現代の同調圧力の
社会では確実にはみ出している存在です。



主人公は優しい子だなぁとほっこり
心があたたまるシーンもあります。
この人とかかわったら困惑したり
驚かされたりはするのだろうけど
「人としてはいい人」って思うのではないかなぁと考えました。

 

主人公は母親に縛られる関係に苦しめられ
他者との深い関わりが苦手になったのかもです。
「この世に毒にならない親などひとりもいない」
作中のこの一文は刺さりましたね。
確かに薬になるようないいところだけを
子供に与えられる親ってのもいないでしょうが・・・・・。
子にとっては親の愛の押しつけも
傷つけられる行為なのですね。

 

人と人との心地よい心の距離感。
そういうのをセンス良く測れる人に
なりたいなぁと思うお話でした。

 

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「フシギ」
2021年7月8日

真梨幸子さんの「フシギ」はコメディタッチの
ホラーミステリーです。



事故物件、死んだ人から届く夜中のメール、
生霊、呪い、あー、怖いこわい。。。
海外からのウィルス性の風邪がはやり
疫病による差別のくだりはコロナの今の時期
だからこそより身近に想像できたりします。

 

針山の中身に人毛を詰め込むという話は
普通に聞いたことあったし
人毛アミノ酸醤油は日本でもあったのだと思います。
平成に入ってからある経済情報誌で港に
東南アジアからドラム缶に入った大量の
髪の毛が輸入される写真を見たことが
あって「お醤油の原料になります」という
記事にとても嫌な気分になったものでした。

 

怖いお話が続いてこういうの読みたく
ないって思いながらとまらなくなり・・・
最終にフシギなトリックが仕掛けられていました。

 

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「小説8050」
2021年7月5日

林真理子さんの「小説8050」は読み始めたら
止まらなくなり夜更かしイッキ読みでした。



酷いいじめを受けていたことから7年もの間
引きこもっている二十歳の息子と
昭和チックで毒親要素もある五十代の父親。
父親が突っ走りがちで有りながらも
我が子のために一生懸命になって
自分は見方でいようって姿勢に涙しました。
父親が「生きていればそれでいい」って
思いにいたるシーンは大いに泣けます。

 

学校のいじめ問題の隠蔽、矯正施設の闇、
悪徳業者、認知症の親の介護、熟年離婚と
苦難は途方もなくあるのだけど
我が子を見捨てず、我が子を守るために
闘う父親を応援していました。
ラストは家族みなに希望がみえる
読後感の良い小説でした。

 

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「トコとミコ」
2021年7月2日

山口恵以子さんの「トコとミコ」は
6歳から96歳になるまでの
二人の女性の絆が描かれています。



大名藩主の娘のトコは姫で、家臣の娘の
ミコは家来、六苑家のお嬢様と使用人の関係です。
六苑家は敗戦後、屋敷はアメリカ軍に接収され
華族制度の廃止により没落してゆきます。

 

ミコは貪欲に自分の知力で財や名誉を
勝ち取ってゆきます。
戦後は六苑家の家屋敷を接収したGHQの
高官と共同でクラブをオープンさせ成功。
その後、クラブの潮時を見極め屋敷を
結婚式場にしさらにトコを講師として
マナー教室を開きトコをテレビに出演
させるなどプロデユースしてゆくのです。
トコを援助をすることで征服欲を満たし
時にはトコに嫉妬し陥れようともします。
いっぽうトコは恵まれた環境で
育ったことから品良く無欲ですが
人を信じ切る強さがあります。

 

前田家のお姫様 酒井美意子さんの
エピソードがモデルになっているようです。
物語では石川県の白山の麓で織られる
牛首紬が幾度と仕立て直されカタチをかえ
二人の晩年までも登場します。

 

時々は妬んだりねじれた感情を持つのが人。
けど、ラストでトコとミコはお互いのことが
大好きだったのだろうって思えて泣けました。

 

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「品川心中」
2021年6月28日

坂井希久子さんの「品川心中」はコミカルな時代小説でした。



廓のトップだった花魁のお染さんが
歳をとり(って、たったの25歳!)
贔屓の客がいなくなったことから始まる悲喜劇です。

 

何も知らされずに妓楼に売られてきた悲哀
厳しい廓の中で学び生き抜いてきた
女性達のプライドやしたたかさ
勝ち気さも描かれています。
世話になった人への恩を忘れない
健気さを持ち続けていたりの
情の深さにホロリとしました。

 

表紙の絵はきっとお染さんですね。
なんと優美なお姿でしょう。
古典落語の品川心中を題材にしているから
オチはもちろん笑いなのですが
どこか切ないお話でした。

 

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「片見里荒川コネクション」
2021年6月24日

小野寺史宜さん「片見里荒川コネクション」は
特別な盛り上がりがある訳じゃないんだけど
心がふわっとあたたまるお話です。



同郷であること以外には接点がなかった
75歳の継男と22歳の海平が出会い
ドラマが生まれちょうど良い距離の
関係になれるのです。

 

若いから行動力があるわけではなく
高齢者だから緩慢になるわけでもなくて。
物語の終わりには刺激を受けて
未来に向かって歩みを進める感じがいいです。

 

こんな風に若者と高齢者が自然に
寄り添える優しい世の中がいいなぁと思いました。

 

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「白鳥とコウモリ」
2021年6月21日

東野圭吾さんの「白鳥とコウモリ」は
522ページの長編で分厚く飽きずに
読めるのかしらんと思っていたのです。
ですが読み始めたら先が気になって
一晩でどんどん進みました。



タイトルの意になるほどでした。
白鳥とコウモリは並んで飛ぶことありません。
光と影、昼と夜、正義と悪、
対極に存在しているようで実は表裏一体であり
さらに、いとも簡単に思わぬ逆転もあるようです。

 

読みながら「容疑者Xの献身」を何度も思い出しました。
「容疑者Xの献身」では殺める側の感情を
思い泣けたけど今作は、ただただ嫌悪感で
何かトゲが刺さったままの不快な気持ちで読み終えました。

 

ほんのちょっとの偶然や誤差で
何人もの人生に大きなずれが生じるものなのですね。

 

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「インドラネット」
2021年6月18日

怖い物見たさで読んだ桐野夏生さんの
「インドラネット」はやはりおどろおどろしい内容でした。



怠惰で無気力な暮らしをしていた青年が
日本から逃げるようにカンボジアに行きます。
出会う人、関わる人はみなうさん臭く
怪しい限りの怒涛のストーリーに翻弄されてゆきます。
終盤はどんどんスケールが大きくなってゆき
ドキドキ感も加速します。

 

時事ネタが織り込まれていて、その端っこの
ほうだけ聞いても怖じ気づくようなことが
見事な描写力で表現されています。
アジアを拠点とした大きな組織の
振り込め詐欺の日本人集団。
読んでいると誰でも詐欺にひっかかるかもで
ちょっとしたことで詐欺をやる側の
末端にもなっちゃうんだとゾクっとしました。
不穏な物には近づかない、心します。

 

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