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紅白のお鏡
2015年12月29日

事務所のお掃除も終えてお正月のお飾りをしました。



デザインしまして水引職人さんに作っていただきました。
海老に橙、あいそらしく梅の花を白いお餅に飾りました。




こちらは、ガラス。
赤は小豆、白はお米
来年も美味しいご飯やおやつがいっぱい食べられますように☆”
 

お鏡餅が紅白なのは当たり前と思っていましたが
金沢だけの習慣なのですね。
前田の殿様が紅白のお餅を飾ったことからで
お城では上段が白いお餅で下段が赤いお餅だったそうです。
庶民が一緒なことしたらバチあたりってことで
紅白が逆になったのだとか。
面白いエピソードですね。


お掃除頑張ってくれたムッチのお写真も
のせちゃいましょう。



金澤syugenの近所にある大乗寺公園にて。




金沢市街を背景に。
ムッチのお誕生日にワタクシが贈ったお着物です。
似合っていて良かったヽ( ´ー`)ノ
ムッチはお客様とお会いする時、いつもウキウキした顔しています。
新郎新婦様やOBさんの幸せな時間にかかわれることが
嬉しくってしかたない様子です(*^▽^*)。


昨日は、着物や帯の手入れもして防虫シートの入れ替えなどもしました。
ご婚儀のシーンを支えるお着物さんや帯さん達、
小物さん達にもお世話になりました。
とりわけお草履さん、普通ならそんな扱いされないだろうに
雨の日のだって、ダッシュにだって付き合ってくれました。
お陰様で素晴らしい和婚式が叶いました。
「草履供養」したいくらい感謝しています。



心穏やかに新年を迎える準備をすすめています。


金澤syugen事務所は、新年は三日からです。
ワタクシは、年末年始も転送にてお電話を受けております。
どうぞ、お気軽にお問い合わせくださいね。

2015年12月29日 カテゴリー: 加賀百万石のしきたり ならわし, めしませ着物 | コメントはまだありません »

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内のれんをくぐる花嫁様@加賀の祝言
2015年12月16日

婚家にて仏間の花嫁のれんをくぐられる
花嫁様をお写真でご紹介します。



真子さんは、おめかしした男の子と女の子の
おまっちょろさんに手をひかれて。

 



涼子さんは、おかつらに角隠しのお姿で。

 

花嫁のれんは、明治時代は薄手の木綿に友禅染めだったそうです。
その後、羽二重、ちりめんへとかわり
戦後には、手描き友禅になり
赤が中心となり柄も華やかになったとのことです。



悠里ちゃんは、鶴の絵柄の白無垢をめされて。

 

「嫁どりがある」と花婿様のお家のご近所さんが
大勢みにきてくださったそうで
昔ながらの懐かしさ感じる婚礼の風習に
にぎわったと聞いています。
これからお世話になるご近所のかたがたの
祝福の中、婚家の内のれんをくぐられました。

「高張り提灯を掲げての夜の花嫁行列」

「婚礼」は、町全体が賑わうお祝い事だったのですね。

 

金澤syugenは、加賀百万石の美しい習わしを
次の世代へと繋げてゆきたいと考えています。

2015年12月16日 カテゴリー: 加賀百万石のしきたり ならわし | コメントはまだありません »

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勉強になりましたー!
2015年12月11日

昨日に引き続き「金澤」11月号
「金澤のしきたりたしなみ
金沢独自の婚礼のカタチ」のページページに
ご協力くださった新郎新婦OB様をご紹介しましょう。



「昭和の花嫁のれん」




絵里ちゃん


「お飾り」と「仏壇参り」



久紘さん&祐希ちゃん



「おまっちょろさん」



英希さん&真梨ちゃん


「この人に聞きました」



ワタクシ淳ねぇ女将でございます。


お読みになった新郎新婦OB様からのメッセージです。

2014年組さんの文佳さん

こんにちは。(略)
「金澤」を拝見しました。
私は能登の出身ですが、素敵なしきたりがある地域ですごしていることが嬉しいです。
淳ねえさま、お着物姿とても素敵でした(*^^*)

『祝言』って『結婚式』より素敵な響きですよね。
私たちの希望した結婚のイメージも『結婚式』より『祝言』でした。
実家は大正時代は料亭だった建物なので
雰囲気がにている和田屋さんを見たときにすぐここがいい!と思い、
そこでの『祝言』を実現していただいて感謝です。
うちは五色のお菓子ではなかったですが、
子どものころ家族が結婚式にいくと必ずもって帰ってきたような
鶴亀の生菓子を引き出物にしたのも好評でした(^_^)
金澤の記事を読んで、いろんなことが思い出されました。
懐かしいですね。(略)



2010年組さんの祐子ちゃん

金沢独自の婚礼のカタチ、勉強になりましたー!
おまっちょろって言葉、初めて知りました。
花嫁のれんも、明治期は割とシックだったんですね〜。

ほんで、五色生菓子また食べたくなりましたわ(笑)
監修、お疲れ様でした!


お祝いのお菓子は華やいだキブンになりますよね(*^▽^*)。




金澤syugenのホムペ「プレスリリース」のページご覧くださいますように。

http://www.kanazawa-syugen.jp/p_release/pdf/27_new.pdf

2015年12月11日 カテゴリー: 加賀百万石のしきたり ならわし, お知らせしたいこと | コメントはまだありません »

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新たに見えてくること
2015年12月10日

金澤syugenのホムペ「プレスリリース」に
「金澤」11月号「金澤のしきたりたしなみ
金沢独自の婚礼のカタチ」のページが載りました。

http://www.kanazawa-syugen.jp/p_release/pdf/27_new.pdf


このページにご協力くださった新郎新婦様をご紹介しましょう。


「加賀手毬」



洋史さん&啓恵ちゃん


「明治の花嫁のれん」



宏樹さん&ハルちゃん


「お水合わせ」



健二くん友美ちゃん


「百日詣り」の赤ちゃんは、心美ちゃん



あきたんパパ&ちかたんママと



冊子をお読みになられた新郎新婦OB様さんから感想をいただきました。


2015年組さんの友香理ちゃん

「金澤」見ました^^*
花嫁さんたちみんな綺麗で目の保養でした♡
やっぱり和婚 素敵ですね♡



2008年組さんの尚ちゃんはamazonで買ってくれたそう

昨日届いて、
夜にゆっくり読みました!
買って良かったです♡
私が、綺麗〜♡と思っている花嫁様や、
素敵と思っていたお振袖のお写真でした。



2013年組さんのかなちゃん

9月にお伺いした時に、見せていただいた
研究報告文献などなど、まとめられたのですね!
いろんなところにバラバラになってる情報をまとめてみると、
新たに見えてくることあるんでしょうね〜!(略)




参考にさせていただいた資料です。


他にも泉野図書館の持ち出し禁止の資料などは
図書館の椅子に座ってじっくっと読み込みました。
いつも思い立ったらすぐ調べ物しに行けて
そういう時『図書館の近所で良かったなぁ』
っと、思うのです。


ではでは、明日に続きます。

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「三の丸文目祝言」You tube登場
2015年12月8日

You tubeに「三の丸文目(あやめ)祝言」UPしました。

https://www.youtube.com/watch?v=LPp3HLtHS4I




八松苑さんのおむかいにある藤が丘公園は
赤の太鼓橋が風情あることです。
樹木のグラデーションがかかった緑が一年中楽しめる公園です。




安宅住吉神社さんは海風が心地よく
うららかな光が泉のように流れています。




八松苑さんの本格和会場に花嫁のれんを飾って
加賀手まりや紙風船でお遊びのシーンも撮影しました。




芦城公園です。

小松城の石垣の重要な部分には良質な金沢の戸室石を用い、
そのほかの部分には小松産の鵜川石を使っている。
コントラストがとても美しいこの石垣にも、
利常の美意識が反映されているに違いない。
小松城の主だった前田利常は、桃山文化の伝承
(加賀ルネサンス、百万石文化の開化)にも力を尽くしたことで知られている.


「小松市HP」からです。


加賀百万石の文化の薫り高い日本庭園は高低差が少なく
花嫁衣装を纏っての撮影にも
負担が少なくってオススメです。


ワタクシの日々の娯楽は「読書」と「お風呂You tube」です。
ジップロップにスマホを入れてお風呂のお伴にしています。
1回だけ湯つぼにあやまって落下させたことありますが
スマホなんともありませんでした。
「猫動画」もよく楽しんでいます。
癒されるんだなぁ♫•*¨*•.¸¸♪✧

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生まれ変わる日の装束
2015年11月27日

白無垢に羽織り替えお仏壇参りをされた
花嫁様の
お写真を紹介します。
この時、親御様も一緒にお参りをされる風習は
石川の特徴なのだそうです。




佳代ちゃん





真子さん




祐希ちゃん




涼子さん




味穂ちゃん




志津っち




千恵ちゃん




恵子ちゃん




アイちゃん




悠里ちゃん


小林忠雄さんの資料から

花嫁が着る白無垢は本来死者が着る白装束からきている。
これは、婚礼という儀式は女性が娘という時代を終え、
一度仮に死亡したと解釈するもので、
ここで白無垢―白装束を着て
また、生まれ変わるという擬死再生の
信仰の考え方が根底にあると思われる。


決意がこめられたお衣装であることがわかります。


金澤syugenは、婚礼文化の本来の意味を学び
今の時代にあわせたカタチで再現しています。
先人の「想い」を次の時代へと
繋げてゆきたいと考えています。

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「嫁風呂敷」や「重掛け」
2015年11月18日

先日、ラジオ出演の折「重掛け」を持って行きましたところ
アナウンサーの川瀬裕子さんが大変興味深い様子でご覧くださいました。



花嫁のれんとともに袱紗は金沢の婚礼を語るにはかかせないもので
親戚や近所に五色饅頭や赤飯を袱紗で包んだ
重箱にて配られたと言われています。
その上に掛けられたのが金襴緞子の重掛けです。




番組では、ムッチが「金澤つまみ紗衣句」「金澤modern水引」
「加賀花手毬」などのオリジナル品
「和ごころ勉強会」についてもお話しました。


今回、重箱や袱紗を今も持っていらっしゃるかたに
お借りして「ご近所にはこのように配られました。」
というのをスタジオにて撮影しました。



この様に紋の入った風呂敷にお重敷きを置き
その中に袱紗にのせた輪島塗や山中塗、金沢漆器のお重
さらに袱紗を飾りました。
お重には五色饅頭や赤飯をおさめ配られました。




お福わけいただいたお家では袱紗や
漆の器の柄の美しさを愛でてから
ポチ袋にお使いをしてくれた人へのお礼を入れて
お返ししたそうです。




こちらは、ご法事用の袱紗です。
立派な輪島塗のお重です。


松下良さんの資料から

袱紗とは、古くは武家が進物を贈答するとき、白木の献上台に載せた品を覆う布
加賀藩は裕福であったため丁寧で通常の袱紗とは別に嫁入り用の袱紗を作っていた。
この習慣は城下町の民衆に伝わったのです。
「嫁風呂敷」など花嫁の里帰り用の風呂敷にも紋が入ってました。


花嫁のれんとお重箱というものが、
そのうちに冨であり、権威であったり、
それから背伸びして娘の支度したわけです。


袱紗や花嫁のれん、重掛けは大変高価なものですのに
結婚式後は使われることがなく
稀に、帯や屏風へと仕立て直されたかたもいたそうです。

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清らかな決意を持ってのぞむ
2015年11月16日

「金澤」11月号の「金沢のしきたり、たしなみ」の
「金沢独自の婚礼のカタチ」でも紹介されていますが
石川県では、花嫁様が新郎家の玄関で
「お水合わせ」をされる習慣があります。


婚家の玄関先でのお水合わせをお写真でご紹介します。



加賀の花嫁様、涼子さん




金沢の花嫁様、真子さん




能登の花嫁様、美希さん


お水合わせについては諸説ありまして
「婚家の水になじむように」や
「婚前の人生の全てを断ち切る」
これは女性が娘と言う時代を終え、
生まれ変わるという考えからだそうです。


また町ごとに習慣が異なり
お水を注ぐ人が媒酌人であったり
お父様、お母様だったり。
その杯も「叩きつけて割る」だったり
「花嫁様がてのひらから落とす」だったりと
婚礼のしきたりには地域色があります。


カワラケを割るのは「二度と戻らない」や
「花嫁が家から出ることがないよう」にと意味があると言います。


いずれにしても「新しい未来を築いていこう」という
清らかな決意を持ってのぞむ美しい習慣と言えるでしょう。
次の世代へと繋げてゆきたい「しきたり」ですね。

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お待ち女郎さん
2015年11月10日

「金澤」11月号の「金沢のしきたり、たしなみ」の
「金沢独自の婚礼のカタチ」でも紹介されていますが
金沢では、花嫁様をご案内する女性を「オマッチョロ」さんと言います。
語源は「お待ち女郎」なのだそうです。
小松地方では「迎え女郎さん」とよばれるそうです。


今日は、オマッチョロさんにお手を引かれて
ご出立された花嫁様の紹介です。



涼子さん。




真子さん。




千恵ちゃん。




恵子ちゃん。




朋子さん。




美希さん。




悠里ちゃん。


花婿様のご親戚の女の子が、オマッチョロさんを
つとめることが多く
花嫁の自宅へ迎えに来て
嫁ぎ先に入る際には、花嫁の手を取って座敷へと案内されます。


今も昔とかわらず晴れ着をめされた女性が
花嫁様のお手引きされて歩む姿は
何とも愛想らしい(金沢弁です)ものですね。

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腕力にも負けない文化の力
2015年11月8日

その昔の、家婚式は「高砂」にて
杯(さかずき)ごとで始まりました。


金澤syugenでは、お謡が謡われるご披露宴が多くありまして
その中でご親族のお謡が披露された結婚式をご紹介をします。


哲章さん&由佳ちゃん



由佳ちゃんのお父様のお謡でご入場されました。


功央さん&昌代ちゃん



昌代ちゃんは、功央さんのお祖父様のお謡にて
お父様と歩まれて人前式が始まりました。


公司さん&桂子さん



宴たけなわで、公司さんのお父様がお謡を披露してくださいました。


恭介さん&紗弥香ちゃん



恭介さんのお祖父様のお謡で入場されました。




謡ってくださいましたのは、こちらのお祖父さまでいらっしゃいます。


祝言に謡が謡われていたことは
金沢の婚礼の特徴と思われます。
「空から謡が降る町」金沢ではご親族で
お謡ができる方も多くいらっしゃいます。
「加賀百万の国を支えたのは、腕力にも負けない文化の力でした。」と
吉永小百合さんがCFでおっしゃっていましたね。
この金沢は、庶民も茶の湯や伝統芸能にかかわってまいりました。


ご親族にお謡を謡える方がいらっしゃらずとも
加賀宝生流能楽師 佐野玄宜師とコラボレーションしましての
仕舞や能をとりいれた結婚式が叶います。



写真は、宝生流能楽師の佐野玄宜師が「猩々」を舞い
佐野弘宜師が地謡を披露されています。


「能楽祝言」の企画もいたしております。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。

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